開かずの電子資料

 昨日の東京新聞の記事「開かずの電子資料 OS更新 図書館泣かせ」。

《 各地の図書館で、CD−ROMなどの電子媒体で保存されている資料の一部が、パソコンのOS(基本ソフト)など、デジタル環境が刷新されていく中で、見られなくなっている。 》

《 CDなど光ディスクの耐用年数は、一般的に十〜三十年ほどとされ、数百年はもつ紙よりもずっと短い。壊れてしまうと、電子情報そのものが消失する。 》

 みじか〜。酸性紙だって三十年は読める。今読んでいる小林恭二・選『俳句とは何か』福武文庫1989年初版は酸性紙のようで一面退色(焼け)しているけど、二十五年経っていても問題なく読める。

 ポチポチ眠気をこらえて読んでいたが、富澤赤黄男「雄鶏日記(抄)」で覚醒。脳天にガンガン来る。小雨降る戻り梅雨のような湿気を吹き飛ばす。

《 新人出よ、といくら叫んだとて出て来やしない。そんな叫び声でノコノコ出てく来るのでは、それは偽者だ。真の新人は、そんな安直な叫び声に関係なく、自らの肉体で地平線を押し上ってくるものだ。その刹那、ほんのチョッピリ手をかしてやるのもよかろう。 》

 本棚から『富澤赤黄男全句集』林檎屋を取り出し、別冊の『雄鶏日記・他』を開くと、この箇所に付箋が貼ってあった。あれま。

 ネットの見聞。

《 何をやってもうまくいかないときは、努力や練習が足りないだけでなく、ルールを半知半解のままプレーしていることがけっこうある。 》

 俳句……。絵画……。

 ネットの拾いもの。

《 日本はいつからこんな国になってしまったんだろう……戦国時代あたりからだろうか? 》