「クラーナハ展」

 昨日行った「クラーナハ展」には深い衝撃を受けた。凄い。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、カラヴァッジョ以上の衝撃。 静かなる凶気そして侠気。絶対的な隔たりの君臨。美と崇高を併せ持った作品が、ルカス・クラーナハ(父)の絵だ。 一昨日引用した中村雄二郎の発言。
《 崇高の要素というのは、もともと不気味なものです。 》
 その実例を目のあたりにした。その凶気と侠気にたじろぐ。そして眼が離せなくなる。桁違いの畏怖と誘惑。目眩く体験。 な、なんと現代的であろうか。時代を突き抜けている。名作傑作ばかり。そしてデューラーの銅版画。たまらんわ。
 『ヴィーナス』『ルクレティア』『正義の寓意』等の背後の黒。漆黒。絶対の黒だ。ラ・トゥール、カラヴァッジョの黒は 暗黒の空間を見せている。クラーナハの黒は空間ではない。無の黒。意味合いがまるで違う。鉄壁の黒。クラナーハの不肖の 息子がカラヴァッジョ。隔世遺伝の孫がジョルジュ・ド・ラ・トゥールか。数百年を越えた絵。「新しいものはますます古く、 古いものはますます新しい」を思い起こす。年明けに再び見たい。しかし、クラーナハの絵を身近に置きたいとは思わない。 好みの女性じゃない。ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの絵だったら置きたい。

 ブックオフ長泉店で二冊。小林信彦『悪魔の下回り』新潮文庫1984年初版、新野剛志『僕の探偵』創元推理文庫2016年初版、 計216円。

 ネットの見聞。

《 仮に自分が道を歩いてる所に故障したクルマが突っ込んで来て、僕のギリギリをかすめてそのクルマが壁に激突したとする。 もしドライバーが降りてきて自分に『私の努力で貴方をひかずに済んだ。貴方は私に感謝すべきだ。』と言ったなら、 取り敢えずそいつを動かなくなるまでタコ殴りにする。 オスプレイ 》 電気ミント (NoNuke NoWar)
 https://twitter.com/denki_minto/status/808988778878509056

 ネットの拾いもの。

《 電子書籍の印税が18円振り込まれてた。 》 安田理央
 https://twitter.com/rioysd/status/809192561495523328