『日本美術史の近代とその外部』四

 稲賀繁美『日本美術史の近代とその外部』放送大学教育振興会2018年初版を読了。

《 その有用性ゆえに、西欧的な審美眼的価値判断に依れば、自立した造形とは見なされない。このため欧米の博物館 museum では陶磁器は応用藝術ないし装飾藝術 という下位の範疇に分類され、美術品・骨董品としては流通しても、美術館 Fine Arts museum で展示すべき作品からは排除されることが多かった。 》  「第13章 八木一夫 彫刻と陶藝とのあいだ」 181-182頁

 北一明のデスマスクなどの陶彫作品を思う。
 http://web.thn.jp/kbi/ksina.htm

《  鶴三は「内のデッサン」「外のデッサン」との表現を用いる。
  「内のデッサン」とは塑像の内部からの肉付けによる立体造形であり、(中略)
  他方、「外のデッサン」とは塑像の原理となる。これは材料となる立方体の木材から彫像の「基本形」を切り出す際の基本線を決定する作業であり、 》  「第11章 余材と封印 石井鶴三と近代彫刻造形」 158頁

 白砂勝敏氏の木彫作品は、第三の方法だ。
 http://shirasuna-k.com/gallery-2/wood-sculptures-chair/

《 エル・アナツイはこのあと、金属の廃材を使って布を織るようになる。フランスの著名な人類学者、クロード・レヴィ=ストロース(1908-2009)は 「ブリコラージュ」という言葉を流行らせた。身近な周辺にある材料を使って生活の用に足るものを臨機応変に発明する工夫のことで、日本語ならば日曜大工に近い だろうか。 》 「第14章 エル・アナツイと世界の織物」 199頁

 白砂勝敏氏の作品はブリコラージュの美術版だ。

《 こうした色と線の力学を直截(ちょくせつ)に体験するには抽象表現のほうが理解が容易だが、 》 「第15章 華厳パラダイムと現代美術:まとめにかえて」  216頁

 ここでは”ちょくせつ”とルビ。昨日の日録を参照。

 午前九時、日大の教授と学生たち二十人余を、グラウンドワーク三島会長の小松さんと源兵衛川へ案内。好転に恵まれ、皆さんごきげん。午後一時過ぎ帰宅。ふう。

 ネット、いろいろ。

《 もう一度日大全共闘ができてもおかしくないような事態になっている。 》 原武史
 https://twitter.com/haratetchan/status/998924042320076801

 日本大学文理学部闘争委員会書記局・編『増補 叛逆のバリケード 日大闘争の記録』三一書房1969年1月31日初版を本棚から抜く。

《 全国の、就中日本大学の学生は、年ごとに強化される「反動の嵐」の中で喘いでいる。 》 まえがき

《 「ディスリンピック2680」風間サチコ展 》 アート+カルチャー
 http://art-culture.world/articles/kazama-sachiko-dislympia-2680-hiroshima-panels-maruki-museum/

《 これだけの資料が出てきたのは森ゆうこ議員や山本太郎、辰巳孝太郎議員など野党の方々が資料室に連日行き公僕にあるまじ官僚の篭城や抵抗にもめげず ヒヤリング重ね真実を追究してくれた賜物だ。なのに横からきて今さら一緒に官僚はけしからんと言ってる与党は恥を知れと思う。本来あんたらがやる事だろ 》  スカラ
 https://twitter.com/kurofmarry/status/999291862052626432

《  日本会議
  日本政府
  日本大学 》 猟奇の鉄人
 https://twitter.com/kashibaTIM/status/999409142384095233

《 英語で「ググれ」はGoogle it!で、日本語で「ググれ」と言っても発音がやや似ているのでなんとなく通じてしまう。 》 Kazuto Suzuki
 https://twitter.com/KS_1013/status/999167718082281472

《  I CAN’T GET STARTED
  「言い出しかねて」と「いい出汁かけて」は似てる。 》 いかふえ
 https://twitter.com/ikafue/status/998943678721736705