『性の歴史 II 快楽の活用』(閑人亭日録)

 ミシェル・フーコー『性の歴史 II 快楽の活用』新潮社1986年初版を少し読む。 田村俶 (はじめ)「訳者あとがき」から。

《 (1)第一巻『知への意思』は、性現象(セクシュアリテ)が禁欲的ブルジョワジーによって抑圧されてきたとの通年を出発点としていた。性的欲望(セクシュアリテ) は、抑圧されているのではなく、むしろ煽りたてられて繁殖しているのではないか、という全く新しい視点から、知と権力と快楽の三極構造について方法論的に──つまり 『性の歴史』全体への見取図として序章ふうに──、セクシュアリテを解明しようと試みたのであった。 》 325頁

 うまくまとめている。『性の歴史 II 快楽の活用』の帯文。

《 一夫一婦制、同性愛、近親相姦、生殖、愛欲性、純潔性……
  古代ギリシャ・ローマにおける
  性の実際と道徳を詳述する。 》

 「序文」を読んだ。濃密な論述。抜き書きしようにも、これは無理だわ。本筋からやや外れた箇所で印象に残った文面。

《 私を駆りたてた動機はというと、それに反して、ごく単純であった。ある人々にとっては、私はその動機だけで充分であってくれればよいと思っている。それは好奇心だ ──ともかく、いくらか執拗に実行に移してみる価値はある唯一の種類の好奇心である。つまり、知るのが望ましい事柄を自分のものにしようと努めるていの好奇心ではなく、 自分自身からの離脱を可能にしてくれる好奇心なのだ。 》 15頁

《 しかし、哲学──哲学の活動、という意味での──が思索の思索自体への批判作業でないとすれば、今日、哲学とはいったい何であろう? 》 15-16頁

 ネット、うろうろ。

《 渋沢栄一のオタクは、これから1万円もする栄一グッズが公式から発売されちゃうから大変だな〜〜〜
  それに比べて前島密のオタクはいい。推しのグッズが1円から買える 》 乱会
https://twitter.com/ransedoukoukai/status/1360805330402177026

《 福島県新地町図書館。震度6強の揺れで本は落ちたが、書棚は倒壊を免れた。利用客を守れる仕組み。一方で外壁のガラス板が落下した。教訓多数。司書にエールを 》  三浦英之
https://twitter.com/miura_hideyuki/status/1360778589298331649

《 新潟県民なら常識だと思うんですが、地震のときに倒れるのは本棚どころか団地なんですよね(・ω・) 》 小動物を愛するしんさん
https://twitter.com/aphros67/status/1360922986954416129

《 ありがとうございます。
  コロナ対策もお願いしたいです。 》 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1360973732726988804

《 アーティストのジブンガタリ 第2回 ―美術作品の<死>― /岡田裕子 》 note
https://note.com/misonikomi_oden/n/na73b54e2287d

《 書かれなかったこと、書きそこねられた事物たちは、その〈生〉を謳歌していると思われるけれども、書かれたモノゴトは、その読者たちによる誤読にまみれながら、 喘いでいるように思われる。問題は、書かないこと、書けないことよりも、読める人が少なすぎること。書かれたもの然り、描かれたもの然り。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1360671641018138625

《 今日行ったスーパーの料理見本が強気だった 》 あやぽ@えきめも
https://twitter.com/ayp_ekmm/status/1360900940186808324

《 見た目に全振りした設計の階段がヤバすぎる 》 最多情報局
https://twitter.com/tyomateee/status/1360934801914568704