『禅』二(閑人亭日録)

 鈴木大拙『禅』ちくま文庫2006年11刷、「第五章 禅指導の実際的方法」を読んだ。

《 禅の哲学のいうところによると、われわれはあまりにも因襲的考え方、すなわち、徹頭徹尾二元的な考え方のとりこになっている。 》 129頁

《 さきにも言ったように、禅は知性を信用せず、伝統的、二元的な推理の方法に頼らず、独自の行き方で問題をあつかうのである。 》 131頁

《 このすべてを理解するには、われわれは、かれらのいう「第三の眼」を開いて、物事を新しい見地から見ることを学ばねばならぬ。 》132頁

《 これまでのところでは、禅は、否定と矛盾の哲学以外の何ものでもないようにみえる。ところが事実は、禅は肯定の面も持っていて、禅の独自性はここにある。 》  143頁

《 禅匠たちも、否定や、拒絶や、矛盾や、逆説をもっぱらにしている間は、まだ思弁のしみが完全に洗い落とされたとはいえない。思弁もまた心の作用の一つである以上、 もちろん禅はそれに反対はしない。しかし禅は、洋の東西を問わず、キリスト教、仏教を問わず、神秘主義の歴史においてまったく独一無比の道を歩んできた、と自分は思う。  》 146頁

《 生命は、時という画布の上に、みずからを描く。そして時は、けっしてくりかえさない。ひとたび過ぎゆけば、永遠に過ぎ去る。行為もまた同様である。ひとたび行えば、 行われる以前にはけっして戻らない。生命は「墨絵」である。ためらうことなく、知性を働かせることなく、ただ一度かぎりで描かねばならぬ、訂正することは許されないし、 また不可能である。(引用者・略)われわれは、ひとたび行為に移したことを取り消すことはできない。否、ひとたび意識を通ったことを、拭い去ることはできない。 ゆえに禅は、そのものが動いている間に捉えなばならぬ。前でも後でもいけない。それは一瞬の行為である。 》 158頁

 このくだりに上條陽子さんのデッサン、北一明の書を連想。
 http://web.thn.jp/kbi/kamijo3.htm
 http://web.thn.jp/kbi/kitashoron.htm

 ネット、うろうろ。

《 原子力規制庁も失態続き  東電検査への信頼揺らぐ 》 新潟日報モア
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20210913641465.html

《 裁判所が出した山口敬之氏の逮捕令状を直前で潰しておいてレイプ犯を助け、そのことを取材しようとした伊藤詩織さんから全力疾走で逃げたのが、 警察庁長官に就任される中村格氏って…忘れてません… こんな事が許される社会って本当に怖い 》 hana
https://twitter.com/cantabile707/status/1437945340351508481

《 安倍晋三前首相に最も近いと言われた山口敬之氏によるレイプ事件を揉み消した中村格氏が警視庁長官に、2012〜19年まで安倍前首相の秘書官を務めていた 大石吉彦氏が警視総監になるのか…
  何としても逮捕されたくない安倍ぴょんの強い意志を感じる警察人事だしこんな人事が罷り通る我が国やばすぎるNE 》 吉井
https://twitter.com/chocofuc/status/1437682842608156675

《 警察庁新長官にあの中村格次長、就任記念ツイート

  ツイ社の露骨な検索ワード妨害が判明。どうやら官邸が必死に隠そうとしている動画らしい。拡散しかないよね。(安倍晋三・山口敬之ゲート追跡班 》  君に届け!滑稽新聞
https://twitter.com/akasakaromantei/status/1437625923734364167

《 かつて「共産党を除く」とされた時代があって、何をしても全然報道されなかったことを思い出す。

  いまのメディアは「野党全てを除く」というスタイル。

  おかしすぎる。

  世が世なら、野党共闘と政策協定はトップニュースで連日報道される画期的なことなのに。 》 grace*no war / nukes
https://twitter.com/mitsuko_to/status/1437803606292324355