科学技術社会学(STS)』四(閑人亭日録)

 日比野愛子ほか・編『科学技術社会学(STS)』新曜社2021年初版、「3章 過程」を読んだ。斬新な視点だ。

《 興味深いことに、これら諸領域(私はそれをジーとよぶが)における新しさの探求は相互に異なるが、歴史的に交錯もしている。たとえば経済における近年のイノベーションの強調は、富の産出が技術の革新と密接にかかわるようになったことを示し、またアートにおける革新は、前衛といった理念が業界を支配するようになり、絶えざる新しさがよいものとして捉えられるようになったという点とも関係している。 》 51頁

《 社会技術的遷移と進化経済学に共通する視点は、社会を動的なものとして捉えること、動的なシステムは静的なシステムの連続では近似できないということ、そして単に表面的な変化だけではなく、変化するものの中で受け継がれていく情報に着目することである。 》 62頁

《 技術の普及とは、社会技術のシステムが変革される過程であり、その過程では新しい技術レジームが古い技術レジームの解体と再構築・調整を通じて支配的になっていく。イノベーションは、この三層からなる複雑な過程であるが、とりわけレジームのレベルに変容の様相が現れやすい。 》 65頁

《 STSの過程の探求において、モノのエージェンシーは、重要な視点であり、STSの市場論もこの議論の延長上にある。 》 68頁

《 市場装置という視座は、個人と社会構造の二項対立を慎重に避けながら、システムの変化を解明できる強みをもちうるのである。 》 71頁

 ネット、うろうろ。

《 ホカペの上の小さな奇跡 》 すぱか
https://twitter.com/supacasupercar/status/1467060334045573121

《 今度焼き物を見に行こう。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1467124011448795136

《 やばいな、器の世界。沼だ。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1467153647952076802

《 「カネ目でしょ」「おマヌケください」の石原伸晃内閣官房参与に起用されるという。選挙区でボロ負けし、比例でも復活できなかったのにだ。東京8区の有権者への 冒涜に他ならず、安倍、菅のお友だち人事は岸田に露骨に引き継がれたのだ。石原伸晃を見かけたら激励しようぜ。「イヨッ、日当26900円!」 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1466975394406727683

《 放送劇 原爆の子 1952年8月6日放送 》 TBS RADIO MASTERPIECE
https://www.youtube.com/watch?v=SBYriUGBqKU&t=1s