灯台下暗し/つりたくにこ(閑人亭日録)

 昼前、奥のお寺の庫裡へ友だちと所用で行く。玄関脇の壁に見慣れない木版画が掛かっている。源兵衛川と三石神社を上流の橋から描いた青い色調の木版画に釘付け。 堰に留まる水面(みなも)の水輪。堰の下流の水の流れ。筆でさらっと描いたような軽快にしてなめらかな描線の確かさ。ずっと見慣れた光景だけに、的確な描写に目を見張る。水面をほぼ無色で魅せてしまう、こんなに見事に表現し得た作品は初めて見た。これは素晴らしい。新版画を継承、更新する現代版画といえる。「'96」「A.P.」は わかるが、サインは読めない。
 奥さんに訊くと某お寺の住職の作という。そのお寺は徒歩十分足らずにある。午後、友だちと出かける。現住職に面会。目的を伝える。先代の住職は若い頃、棟方志功に 師事したようだ。玄関には若い日のものだろう木版画が二点掛けられている。時代性が刻印されている。先代は売るつもりはなかった。人に贈り、版木は壊してしまった。 ここには作品は他にない。灯台下暗し。なんとも嬉しい出合いだ。
 マンガ家故つりたくにこさんの夫高橋直行氏から葉書。英語版のつりたくにこさんの作品集の批評を繁字体に訳した文のウェブサイト・アドレスが記されている。 英語の記事と翻訳。
《 The Groundbreaking Female Artist Who Shaped Manga History 》
 https://www.theatlantic.com/culture/archive/2020/08/kuniko-tsurita-literary-manga-history-gender/614971/
《 釣田邦子:改寫漫畫史的女性藝術家 》
 https://www.mplus.com.tw/article/4430

 ネット、うろうろ。

《 曲線、曲面から真円に至る美意識の変化が、人類文明の一つの起源ではないかと、故宮美術館の真円の翡翠から感じる。ネアンデルタール人のクリスタル石器から 真円までの7万年。(中国:BC1200、デンマーク:BC2000、ブルガリア:BC5500、チェコ:BC7万年) 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1589373755943718912

《 この直径5cmもないケルトの工芸品(BC300〜400頃)のデザインを見れば、彼らがローマが蔑む「蛮族」とかでは無かったことが一瞬にして体感できる。 (サンジェンルマンアンレー、フランス国立考古学博物館)美意識はその文化・文明のレベルと一致している。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1589391793220907013

《 豪遊の原資が、信者による献金霊感商法によって収奪された他者の財産であることは、言うまでもないだろう。

  内部資料によれば、99年からの約9年間で、日本の統一教会から韓国に送金された額は、約4900億円にも達していたという。 》 週刊文春
https://twitter.com/shukan_bunshun/status/1589029902564691970

《 日本政府は敵対国の核兵器ばかり問題視しているが、日本国内に林立する原発をターゲットにされたら、通常ミサイルでも被害は核兵器と同じことになる。 こんな小学生にも分かることが分からない日本政府って、もしかして2年前にネパールに行ったことも覚えてないクルクルパーの集団ですか? 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1589572167309864961