洲之内徹『さらば気まぐれ美術館』新潮社 昭和六十三年三月二十日発行 昭和六十三年十一月二十日四刷の再読を進める。
「ゴッホの寝室の二つの枕」は、高階秀爾の著書『ゴッホの眼』に書かれている二つのことについて。一つはゴッホの絵に描かれた寝室のベッドの二つの枕の意味への疑義。
《 だから、枕は枕として、私には、「そこに、つねに仲間といっしょにいたいというゴッホのいじらしいまでの強い願望を読み取るのは、そう難しいことではない」という、こういう言い廻しの方が気になる。学のある偉い人はどうしてこういう言い方をするのかなあ。 》 106頁
もう一つは、ゴッホの描いた糸杉とオリーヴの樹の象徴的意味への疑義。
《 みよしさんの手紙には糸杉のこと、オリーヴの樹のことも書いてある。高階さんはゴッホの描いた糸杉とオリーヴは死の象徴だ、と例の「渇愛の八章」で書いていられるけれども、自分にはそんなふうには見えないというのだ。 》 106頁
《 博学な美術史家である高階さんが、古今の名画と多数の文献に基づいて、オリーヴは死の象徴であると言われても、すっかりオリーヴが 気に入ってしまい、夢中になってオリーヴを描いたというだけのみよしさんには、そんな象徴なんか見えはしない。だが、見えなくて幸い。余計な知恵はつけない方がいい。美術史は絵の現場へ立入ってはならないのだ。 》 108頁
《 ゴッホが描こうとしているのは、オリーヴの「個性的な印象」であって、その「象徴的意味」ではない。そうやって描いたゴッホのオリーヴや向日葵に、見る方で死の象徴や生命を感じるにしても、それとこれとは別のことなのだ。 》 107-108頁
洲之内徹の論を、私は支持する。
《 やれ向日葵は生命の象徴だ、何本描いてあるのはどういう意味だ、何だ彼だといじくりまわして、ゴッホの向日葵に手垢をつけてしまうようなことをしてはいけないのだ。学者とか批評家とかはそれが仕事だからそれもいいが、私などまでが一緒になって、知ったかぶりをしてそれをやってはいけない。自分で自分の眼を潰すだけのことだ。
そんなふうに絵を分ってみても、何が分ったというわけでもない。絵には、何か、泥足で入ってはいけない聖域のようなものがある。恐れを知らなければならない。 》 111頁
自戒。
午後八時、源兵衛川中流、水の苑緑地へ友だちと歩いていく。ホタルがちらほら飛んでいる。全部で二十匹くらいか。まだ出始め。誰一人いない。ゆっくり鑑賞。満足。
ネット、うろうろ。
《 海外ではマイナンバーが当たり前と喧伝をされていたが事実は違う
ドイツ 違憲判決で廃案
フランス 国民の抵抗で導入せず
イギリス 運用後2006年-2010年廃止
オーストラリア 国民の猛反発で廃案
アメリカ 任意になり情報漏洩や不正が問題化
韓国 個人情報400万件が流出 》 Keisuke
https://twitter.com/sunburstksk/status/1655871585969123328
#改憲反対 》 hikari427🐇
https://twitter.com/hikari427/status/1653738448472383489
《 岸田文雄首相は「数十年の平和主義を捨て、自国を真の軍事大国に」 タイムの表紙に単独掲載 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/249250
《 オミクロン XBB.1.16(アークトゥルス)の症状:
目の炎症(痒み、痛み)→喉痛、発熱、咳
(その逆もある)
・初期にはコロナ検査陰性となることも。喉痛、発熱が出た頃に再度検査を
・このような症状はコロナを疑い、高齢者らへの感染予防を
・コロナ陽性が出たら可能であれば抗ウイルス薬の服用を 》 Koichi Kawakami, 川上浩一 https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1656362155246235648