「浅才馬鹿集」

 『吟遊星』主宰者・編集者の御沓幸正氏の作品は、『吟遊星』六号の「ヒッチ俳句」と 十号の「浅才馬鹿集」が金関寿夫・編『動物園の珍しい動物 日本のライト・ヴァース2』 書肆山田1981年初版に収録されている(ネット情報)。特に柿本人真似「浅才馬鹿集」は 大好きで、以前ブログで紹介した記憶。就中好みを。

《  酒飲みて夕波千鳥ふらつけば心も四の五の言はんとぞ思ふ
   春すぎて夏来にけらしうろたへの衣ぞあつき海老の天麩羅
   かにかくに祇園林で寝るときは枕の下を銭の流るゝ
   法螺吹かば冷や汗にじむ朝帰り妻子ありとて恋な忘れそ
   見渡せば大小便をこきまぜて下水ぞ厠のけしきなりけり
   願はくば酒の酔ひにておつ死なんそのきさらぎの盃のもと
   月やあらぬ胎や昔の腹ならぬわが身ひとつはもとの身にして
   わが席は後ろの立見しかすがに屁こきてみれば人騒ぐなり
   世の中はなにか常なるあすか川きのふの質ぞけふは流るゝ
   なけなしのつれなき銭の別れより蝦蟇口ばかり憂きものはなし
   気が付けば服もさいふもなかりけり詐欺立ちまはる秋の夕暮  》

 「後記」から。

《 原稿が一ページ分足りないので、帰りの電車の中で苦吟する。埋め草原稿を書くたびに、 植草甚一を思い出す。 》

 1973年の新宿厚生年金会館でのジャズピアニスト、セシル・テイラー初来日公演の時、 後ろのほうが騒がしいので振り向いたら、アメリカ国旗を服に仕立てた植草甚一が歩いていた。
 世田谷文学館植草甚一展開催中。
 http://www.setabun.or.jp/document/pressrelease_uekusa_1.pdf

 午後曇ってきたので源兵衛川、水の苑緑地、下流ヒメツルソバを駆除。ほとんどが若芽。 一時間弱で土のう袋半分ほど。晩飯のお米を研ぐのを忘れていたので早めに切り上げ。

 ネットの見聞。

《 一編集者の経験則から言えばこれは非常に重要なポイントで、「的」をより正確で具体的な にどんな日本語に直せるかどうかというのは大きな問題です。日本語表現をうまく簡略化してしまえる 「的」(さらに言えば「の」も同様です)は時として誤読を誘発しますから、それを避けるというのは 賢明かつ健全な判断なのです。 》 ウラゲツ☆ブログ
 http://urag.exblog.jp/21236425/

《 【便利置換辞書】
  侵略→進出。敗戦→転戦。全滅→玉砕。戦争→自衛。爆発→事象。暴走→粛々。独断→総意。 馬鹿→政治。 》 清水潔
 https://twitter.com/NOSUKE0607

《 安倍晋三首相「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計と なっていることなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態(全電源喪失)が発生するとは 考えられない」(2006年12月22日の答弁書安倍晋三首相が「考えられない」と考えた事態が、 福島では現実に発生した。 》 山崎雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki

 ネットの拾いもの。

《 娘「たぬきそばとか、きつねそばとか、わんこそばとか、あれどういう意味?」
  俺「その中にはひとつ、仲間はずれがいるな」 》