この連休、他所からの人、外国人がやたら目についた。案内地図かスマホ片手に周囲を見ているから見分けがつく。
我が家の前の大通りは歩行者天国。大賑わい。バンバカ鳴り物入りだが五月蝿くはない。どこかの高校の応援団まで。 団員の女の子がカウィイから、よし。人通りが多いのはいいこと。友だちと混雑している車道を歩く。用もないのに歩く。 市民のお祭りじゃ。二昔前には実行委員長を務めた。よくぞ賑やかなまま続いてるものだ。それにしても陽射しの強いこと。
堀江敏幸『河岸忘日抄』新潮文庫2008年初版を少し読んだ。急いで読んではいけない本だ。言葉にふと立ち止まる。 ブッツァーティの小説を「彼」は読んで思う。
《 ブッツァーティの主人公が滅びの道を歩まずにすむためには、そんなふうにとても「強い弱さ」を育てていくしかなかった だろうと彼は思う。 》 26-27頁
「強い弱さ」。気づかなかった簡明な言い方だ。食べ物の慈姑(くわい)について。
《 という話と射手座との関係が最後まで曖昧で、番組が終わってからベッドサイドのテーブルに転がしてある辞書を開いて みたところ、「サジテール」は、男性名詞の場合が射手座、女性名詞の場合がくわいに相当する植物の意味になると知って ようやく腑に落ちた。 》 56頁
《 男女両性を有する単語ならずとも、隠され、眠っていたもう一方の意味が、なにかをきっかけにして不意に姿をあらわす 瞬間ほど怖ろしいものはない。(略)手にしていた言葉がくるりと裏返ってべつの存在になりかわり、遠いところへ行ってしまう 恐怖感。言葉との向きあい方はときとして他者のそれに重なり、さらに息苦しさを増す。 》 57頁
絵画でも同様なことが起こる。
《 詩人はもしかすると「明瞭にしか見えなかった」のではないか? ぼんやりとしてかたちにならないものを、不明瞭なまま 見つづける力を欠いていたのではないか? 》 67頁
大岡信は理解魔と呼ばれていたが、その明瞭な論調にそこから漏れる、または滲み出る何かを感じていた。明瞭なるがゆえの限界。 そんな疑念が今も払拭できない。
ネット、いろいろ。
《 その地域で店出したいってのは、別に空き店舗を埋めたいからなんて事業者なんていないわけで、 そこが他より儲かる仕掛けを持った立地だったり、そこが他より魅力をもってる場所であるから。空き店舗対策なんてのは 供給者論理の視点。そんなことやる前に、そこに店出したい人を増やすことに投資すべし。 》 木下斉
https://twitter.com/shoutengai/status/860282190944284672
大通り商店街。近くのマンション一階の美容院が先だって閉店。洋菓子店が出店準備中。その先の古いカバン店が先だって閉店。 改装中。飲食店になると聞く。
《 フランス語だとHの音は読まないとか、eは「ウ」と読むとか、母音は続けて読まないとかいう法則があって、 変な習慣のようにも思われるのだが、確かにそんな風に発音するとエレガントでもある。「Heisei」は「イー」とか「エー」とか 言いすぎで、ハヒフヘホから始まるのもなんだか間が抜けている 》 清水高志
https://twitter.com/omnivalence/status/859959948972654592
《 文部省の英語教育の方針が植民地の被支配民族の英語を目標にしているのだ、と考えれば全ての謎は解ける。 》 志紀島 啓
https://twitter.com/kay_shixima/status/859566000643035136
《 「被災者・被害者の意向無視による政策決定」が実行される理由。私は2点挙げる。
1 日本の近代以降の政府は、弱者を切り捨てその意向を無視することで統治制度を維持してきたので、 今回もそれを踏襲しているだけ。
2 「復興」とは、災害戦災前の統治機構を回復する事で、今回もそうしている。 》 宍戸俊則
https://twitter.com/karitoshi2011/status/860065682486026240
《 安倍氏の「憲法改正したいしたい」を聞いていると、手術したくて仕方がない医者のようだ。手術はできたが患者は死んだ、 となる恐れは大きい。 》 伊藤公紀
https://twitter.com/Itoh_Kiminori/status/859758176907927553
《 「知っている日本人」、海外で聞いたら… タイでは深キョンがトップ10に、 》 withnews
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170502-00000001-withnews-soci
5位:小澤マリア(Miyabi)、10位:蒼井そら、のほうがすごいだろう。
《 せっかくの連休なのに、世界中の疲労を抱えたような状態 》 古本屋ツアー・イン・ジャパン
http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/449589867.html