『わたしの旅はどこへ?』(閑人亭日録)

 ヘッセ詩集『わたしの旅はどこへ?』サンリオギフト文庫1977年初版を読んだ。「枯葉」全編。

《   歩いていく私のまえを 風においたてられて
   とんでいく枯葉
   さすらい 若さ 恋すること にも
   その時期と終りとがある

   風のまにまに
   そちこちへとさまよっていく枯葉
   とまるのはやっと 森のなかのくさった泥のうえ……
   わたしの旅はどこへいく?   》  訳・飯吉光夫

 わたしの旅はどこへ? 秋の憂い。憂秋。それでも生きねばならぬ。
 寺山修司『わけもなくさみしかったら』サンリオギフト文庫1976年初版を読んだ。「お月さましか話相手がいなかったら」全編。

《   皿洗いの女の子が
   七枚の皿を洗い終わってかぞえてみたら
   皿が八枚になっているのです
   その夜はまっくらになったので
   女の子は安心して恋人に
   何もかも与えることができました

   小さな古いレコード店
   かけても鳴らないレコードが一枚ありました
   暗いところにおくと
   あたり一面あかるくなるレコードだったので
   少年はそれだけは売るまいと思っていました

   盗まれた月の話です   》

 一昨日の夕方、突然左目の隅に違和感。常備の点眼薬を開封。今朝、多分最後の点眼。常備しておいてよかった。
 一昨日まで読んでいた大岡信『生の昂揚としての美術』。私にとって味戸ケイコさんの絵は「生の昂揚としての絵画」ではなかった。沈む生を引き止め、掬い上げる 絵画だった。だった、ではない。今も私の生を下支えしてくれている。何かしらの拍子にふっと日常の裂け目に落ち込んでしまうとき、味戸さんの絵が掬う。まさしく 安全網=セイフティ・ネット。索条、糸ではなく網。
 雨が上がった昼前、この前見つけてしまった雷井戸周辺のヒメツルソバを抜く。土のう袋半分弱。帰宅。一汗。

 ネット、うろうろ。

《 たった一人の戦い、アイスランドの環境活動家を支えたもの /大野左紀子 》 Forbes Japan
  https://forbesjapan.com/articles/detail/30833/1/1/1

《 この日本という国は1兆円の純利益を上げてる「会社」からは1円も税金を取らず、生活困難者からは容赦なく税金を取る。 》 tomoyuki1215
  https://twitter.com/tomoyuki12151/status/1197741770420809728

《  内閣総理大臣が主催者である桜を見る会に、内閣総理大臣が招待者を推薦し、内閣総理大臣が長をと務める内閣府内閣官房が最終的に招待者を取りまとめ決定する のだが、内閣総理大臣に責任はない。

  こんな嘘と詭弁で菅内閣官房長官の記者会見が大炎上しない理由がわからない。 》 中野晃一
  https://twitter.com/knakano1970/status/1198401458019815424

《 この政権がひどさって、安倍が総理で、麻生がまだ副総理、二階が幹事長に居座ってたりってのはもちろんだけど、マスコミとの関係で言えば、 威圧的なだけで何も答えられない菅が、大官房長官みたいに扱われ、マスコミからの批判の対象になったことがないのが最も深刻。特に最近の嘘は嘲笑に値するのに。 》  中野晃一
  https://twitter.com/knakano1970/status/1198248569829912577

《 安倍政権の日本語の破壊が凄まじい。「主催者」を「ゲストのようなもの」と言う官房長官。「主催者」を「主催者」と言うと、何か都合の悪いことがあるのだろう。 わざわざ悪事の所在を示している。
  【菅氏、首相と昭恵夫人は「ゲストのようなもの」 桜を見る会前夜の夕食会】 》 m TAKANO
  https://twitter.com/mt3678mt/status/1198148619397787648

《 ただ、この本、昔、買ったような気がするんだよなあ。見つからんけど。 》

《 俺は、一体、前世で、どんな罪を犯したのか? 》