『ユリシーズ』十一(閑人亭日録)

 ジェイムズ・ジョイスユリシーズ II 』集英社1996年初版(元版は1922年刊行)、「第ニ部(続) 13 ナウシカア」を読んだ。これまでで一番読みやすかった。 知らない言葉、299頁1199行、白帯下(しらち)。広辞苑には「白帯下(はくたいげ)の異称。」。私には無縁。

 昼前、知人が来訪。来月催される大岡信のイヴェントに合わせて出すハンドブック『三島と大岡信』のラフ原稿を検討。写真の間違いや文言の検討など。 昼食も摂らずに作業。所蔵する大岡信の著作集、詩集、評論、エッセイ集、文庫本などを卓上に並べて撮影。彼に詩集一冊贈呈。
 大岡信は理解魔と呼ばれる(尊称)。ブラウン管テレビと4K、8Kテレビの解像度の違いだろうと思う。が、私には、大岡信はわからないことには言葉を使わなかった、 と感じる。わかることだけを明快、明解に語った。が、わからないことは語らなかった。私がそうだが、ああ、そうかあ、とわかった気になった。が、その境界外がある、と 感じる。言葉には表せない曖昧模糊とした領域。極私的感じ。

 ネット、うろうろ。

《 NHK河瀬直美が見つめた東京五輪」の字幕捏造疑惑に対して大手新聞社の追及が甘いのは、彼らが安倍政権の国策だった東京五輪のスポンサーになったからだ。 あれはジャーナリズムの自殺行為だった。五輪スポンサー問題を徹底検証して関係者を断罪しなければ新聞ジャーナリズムの復興はありえない。 》 鮫島浩
https://twitter.com/SamejimaH/status/1481799562805510144

《 Eテレの担当者、僕が番組内容の間違いを丁寧に説明した際「よくわかりました。まったくその通りです」と言ったにも関わらず、「視聴者は理解できないだろうし、 知らせなくて良いですね。もうその部分は作っちゃったし」と続けた。NHKの視聴者は制作側にものすごくバカにされている。 》 Taro Takeuchi /竹内太郎
https://twitter.com/guitarouk/status/1481605985961914369

《 日本人は謙虚で優しくなんてないよ。場の力関係に敏感なだけ。大日本帝国の悪行も「日本人がそんな残酷するわけない」とか修正する向きあるけれど、 「日本人はそういうことやるし、近頃のニュースをみるにつけ本質は変わってない」と確信を深めます 》 貴族
https://twitter.com/hasegawa_fusao/status/1481910696975953922