正月三日(閑人亭日録)

 きょう三日は、人の出入りもなく、返信する年賀状もなく、骨休みの一日。こうして静かに過ごせることの幸運を実感。
 午後、布団にもぐりながら思った。幸福感には満足感、達成感、充実感等が含まれる。今の自分は、美術に関してささやかな達成感と充実感を感じている。「三島ゆかりの作家展」開催と歳末、明治の後半に出版された國華社と審美書院の本の蒐集が一段落したことによるもの。どちらの出版物もすべてを集めたわけではない。審美書院の『浮世絵派畫集』全五冊は、一冊も所有していない。入手しようとは思わない。私にとって必要な本が揃ったということ。達成感と充実感を感じる。と同時に、足るを知る、身の丈を知る、を念頭に置いている。背伸びはいけない。
 夕方、三島広小路駅に隣接するコンビニ、ファミリー・マートへ友だちについて行く。おお、この商品棚、全部コンビニ弁当・・・こちらの棚はスイーツ・・・。うまそう・・・全部試食したみたい・・・。スイーツは友だちが買ってきて美味しかったが、弁当は知らなかった。悩んで弁当とスイーツを一箱ずつ購入。参ったなあ。徒歩一分圏内にこんな店があるとは。夕飯は牛肉のお弁当。お値段は高めだが、肉も味付けも、何と言ってもご飯が私好み。違う弁当の友だちもご飯が美味しい、と。世の中、変わった。

《 難病の再発、失明を乗り越えて…全盲精神科医・守田稔さん「社会で生きる誰もが失ってはいけない光」とは 》 東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/299905