きょうは過ごしやすい陽気。懸案解決、気持ちすっきり。人生浮き沈み、いろいろあったけど、きょうは穏やか。いつまた荒波がくるかわからないけれど、きょう一日はいい日でありますように。二人暮しの友だちからメール。「洗濯3回目」。どんだけ〜。
去年、四半世紀ぶりに鉄の彫刻を発表した沼津市の上松(植松)和夫氏が来館。新制作展出品の高さ2m60cmの鉄の大型作品が新作家賞受賞。雑誌「美術の窓」11月号では「圧倒的な存在感が印象的である。」との評。その作品は来月、長野県青木湖畔に設置される。風景のなかでどんな存在感を示すだろう。
中村雄二郎「現代情念論」講談社学術文庫1994年から特に印象深い箇所を一つ。「『国を愛する』ということ」から。
《「自分の生まれた国を愛すべきことは自明の理である」とする主情的、受動的態度に代わる意思的、能動的態度とはなにか。それは、祖先、父母、自分、また母国、自分といった「自然発生的」な系列のうちに自分を位置づけるかわりに、自分の選んだ妻、自分たちの生んだ子供、自分たちのつくった国という能動的な系列のうちに自分を位置づけることである。》
《また、「国を愛する」ことにおいて能動的、意思的態度をとることによって、あの主情的な国粋主義や超国家主義が陥った「無責任の体系」からまぬかれることもできるのだ。自然発生的な系列においてとらえられた祖先や父母、そして母国に対しては、われわれは決定論的な結果であるにすぎず、能動的で自由な主体のないところには、過去への負い目はあっても、責任ということはありえないからである。》