自然な建築・続き

 隈研吾『自然な建築』岩波新書2008年初版の引用、続き。

《 対比は、結局環境を壊す。グラデーションは古いものも、新しいものもすべてを認め、すべてを許す。グラデーションは環境を修復する。》68頁

《 因習的で古めかしい伝統的なデザインを否定するのが、ニ○世紀初頭のモダミズムの至上命令であった。それゆえすべてにおいてモダニズムは「切断)を重要視し、切断によって生まれるシャープな切り口を、なによりも大事にした。》69頁

《 織物とは、結局、孔なのである。孔のない織物はない。だから織物は身体を癒し、人を癒すのである。孔のおかげである。》81頁

《 人工とは何かと問うことは、結局のところ、生きるとは何か、人が生きるとは何を犠牲にして、何を傷つけることによって可能となっているかを問うことになる。》172頁

《 「計算のフレーム(範囲)を変えることで、計算結果はたちまち正反対になるというのが環境問題なので、今日の計算結果を僕は簡単には信用していないんです」と突き放してしまう日もある。》199頁

《 因習的で古めかしい伝統的なデザインを否定するのが、ニ○世紀初頭のモダミズムの至上命令であった。》

 上記のこれは日本の木版画にもいえることだ。1904年が創作木版画元年と言われている。

 ネットのうなずき。

《 金で幸福は買えないけど、金で回避できる不幸はたくさんある。》