『人間科学の哲学』その五

 昼前、源兵衛川上流部、蓮馨寺横でチャンカケ拾い。10キロを越えたので終了。一汗。古い牛乳瓶が 土砂に埋もれていた。埋蔵昭和レトロ文化財。土が詰まっていて割れなし、完品。洗うときれいに。 やや使用感があるのがまた、いい。180cc。気分昂揚の時はやっぱり寺井尚子の『リベルタンゴ』だ。快感。
 https://www.youtube.com/watch?v=KDKPiR8ghR0

 午後、ブックオフ長泉店へ自転車で行く。マイケル・オンダーチェ『バディ・ボールデンを覚えているか』 新潮社2000年初版帯付、赤瀬川原平山下裕二『日本美術応援団』ちくま文庫2007年3刷、佐野洋子『問題が あります』同2012年初版、横尾忠則『対話録 見えるものと観えないもの』同2009年7刷、計432円。昨日は 苦労して、きょうはすいすい買う。もっと買いそう、早々に帰宅。
 友だちから電話。二人で近所のカフェ、リトルノへ。女主人が上記の牛乳瓶をカワイイ!と感心するので贈る。

 山口裕之『人間科学の哲学』勁草書房2005年初版、「第6章 チンパンジーに言語を教える」を読んだ。

《 思考とは、自ら生み出した声や文字という知覚的対象に、自ら反応していくことで紡ぎだされていくものである。  》 237頁

 「結 語 意味の創造と共有」を読んだ。

《 人間的な自由や創造性とは、一言で言うと、新たな動機や関心を抱き、それに即して新たな意味を設定するところにある。 意味とは、本来は個別的な知覚的世界において設定された反復可能性ないし一般性のことである。意味を設定することの 自由や創造性は、必然性と対比させられるべきものではなく、むしろ必然性に先立ち、必然的な思考の枠組みを定める ものである。 》 240頁

 続けて著者は書く。

《 こうした意味は、「私」が自らの知覚的世界において創造したものであるから、他者と共有されているか否かは 定かでない。意味の共有が確認されなくてはならないのである。 》 240頁

 美術、芸術における創造とは、と思考が惹き起こされる。
 「あとがき」で著者は書いている。

《 この本の目的は、科学研究が遂行される前提となる枠組み、パラダイムを明らかにし、それを批判的に検討する ことだからである。 》 243頁

 じつに刺激的だった。はじめは戸惑ったが、読み進むにつれ、興趣はいや増した。平明にして懇切丁寧。 チョムスキーの言語論へのさりげない批判など、おおそうか、と目を瞠った。いい本だ。いや、凄い本かも。

 ネットの見聞。

《 【米好き歓喜】100円以内で作れる「最強おかず」選手権!  》 
 http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/bhb/2924

《 僕の変わったところ、変わらないところ。 》 小池一夫
 http://lineblog.me/koikekazuo/archives/4036947.html

 ネットの拾いもの。

《 議員定数削減て、つまるところリストラだよね。 》

《 政治家への評価で一人勝ちする志井和夫。 》

《 Windows10のアップグレード通知、「いますぐ」や「後で」を延々無視していたら、「今夜アップグレード」 という心理作戦に出てきた。 》