大岡信『蕩児の家系 日本現代詩の歩み』思潮社1969年初版、最後の二十ページは、再読しても理解できない、 ほど私には困難だった。詩についての論及が、ここでも絵画に援用できると思える箇所がいくつもある。
《 それゆえに、言葉はわれわれの矛盾と錯誤にみちた生存様態のあらわれそのものとして、より深いリアリズムの 成立を可能にするものと考えられた。虚構がすなわちリアリズムでありうる可能性が、そこに望見されているのである。 》 261頁
シュルレアリスム絵画……。
《 言葉は沈黙から発して虚空にみずからの形を刻みつける。だが、沈黙と言葉とは対立するものではない。 言葉は沈黙から自らを解き放って自立するが、そのおもむく先はふたたび沈黙にほかならないのであって、その意味では 言葉とは沈黙から沈黙までの飛翔過程にほかならない。この過程において、ある種の言葉が人をその存在の根源にまで 貫き通すということが生じる。 》 262頁
北一明の書作品……。
《 だから、詩は、必ずしも常に主題によって先行されてはいないが、言葉によって常に先行されているのである。 》 270頁
マーク・ロスコの1950年代後半の〈シーグラム壁画〉(川村記念美術館のロスコ・ルームに展示)……。
http://kawamura-museum.dic.co.jp/collection/mark_rothko.html
同時代(1950〜1960年代)の詩、詩人への熱く大胆な論考、凝縮された文章のエネルギーにタジタジ。それから半世紀。 詩は、詩論は深まったか。わからん。
晴れて寒風。昼前、自転車でブックオフ長泉店へ。『群像 日本の作家 吉行淳之介』小学館1991年初版帯付、内田百ケン 『阿房列車』ちくま文庫2003年3刷、計216円。
午後、自転車で三島南部の見知らぬ小路をあちこち探索。あれえ、ブックオフ函南店へ着いた。桜庭一樹『少年になり、 本を買うのだ』創元ライブラリ2009年初版、都筑道夫『都筑道夫ひとり雑誌 第3号 空前絶後大特集』角川文庫1983年 初版帯付、山田彩人『眼鏡屋は消えた』創元推理文庫2014年初版、計324円。都筑道夫は持っているけど、帯ねらい。 『眼鏡屋は消えた』は単行本を持っていた。あれあれ。記憶の老化じゃ。
ネットの見聞。
《「名前使われがち芸術家ランキング 前編」》
http://ameblo.jp/artony/entry-12137036260.html
《「名前使われがち芸術家ランキング 後編」》
http://ameblo.jp/artony/entry-12137265470.html
《 「全電源喪失は起こらない」と答弁していた当時の安倍総理大臣 》
http://matome.naver.jp/odai/2139169016828098101
《 震災一年を迎えて、この一年で出回ったデマをまとめてみました 》
http://matome.naver.jp/odai/2133138688231910701
ネットの拾いもの。
《 おかしい。なにか結界のようなものがはられているのではないだろうか。誰も店に入ってこない。 》