『暗黒怪奇短編集』

 今朝、源兵衛川に関わるささやかな提案が、町内会長が責任問題をあげて却下したと、取り次いだ方が話される。 私個人で金を出して実施する予定で事前連絡したのだが。今降っている雨の気分。

 きょうは雨と強風で外出無理と予想。で昨日、ブックオフ長泉店へ自転車で行く。『澁澤龍彦 訳 暗黒怪奇短編集』 河出文庫2013年初版、カルロス・ルイス・サフォン『風の影(上)』集英社文庫2006年9刷、計216円。後者は知人女性の 息子さんのスペイン人の彼女への贈呈用。知人女性は先だって息子さんに又吉直樹『火花』を送ったが、日本語通訳を 目指している彼女の勉強に、と聞いて、それならスペイン語の翻訳本なら対照して読める、と。裏表紙から。

《 17言語、37カ国で翻訳出版され、》

 下巻はなかったので上巻だけ。私は上下巻もっている。未読。
 前者の東雅夫の解説に胸熱くなる。

《 ちなみにフォルヌレ「草叢のダイアモンド」、ロラン「仮面の孔」、カリントン「最初の舞踏会」は、私にとって シブサワ原体験となった創元推理文庫版『怪奇小説傑作集4』収録作の中でも、初読の際にことのほか印象に残った ベストスリーで、 》

《 それゆえ、現在でも「草叢のダイアモンド」の冒頭──(中略)云々と始まる胡乱なペダントリーに満ちた一節を 目にすると、三島由紀夫の割腹自殺をメルクマールとする一九七○年前後の時代の空気が、ありありと眼前に去来 するかのような感慨を覚える。 》

 一九七○年の東京で二十歳を迎えた。本棚からその『怪奇小説傑作集4』1970年3月13日第4版を抜く。「草叢のダイアモンド」と テオフィル・ゴーチエ「死女の恋」は愛着一入。

《 閉塞感と解放感が相なかばして、どこか熱にうかされたような、当時の文化状況を窺い知ることができよう。 》

 他に名前の上がった本、マンディアルグ『大理石』人文書院1971年初版を本棚から取り出す。「澁澤龍彦高橋たか子」訳が 意味深。マンディアルグといえば、生田耕作・訳『満潮』サバト館1974年の挿絵は、今をきらめくアルフォンス・イノウエ。

 それにしても荒天だ。午後は強風の中、晴れ間がのぞいいていきなり雨。傘は無駄。おとなしく読書。

 ネットの見聞。

《 思い切って、いますぐ首都圏を逃げ出し、今回の想定で地震発生確率の低い北海道西部(札幌、函館0・9%、 旭川0・4%)や山陰地方(松江2%、鳥取5%、山口4%)、九州(福岡、佐賀、熊本8%、長崎5%)に移住することを 真剣に検討してもよい段階だろう。 》 現代ビジネス 1月11日
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41697?page=5

 当てにならねえ記事だ。

《 さっき隣の乗客、中年女性ふたりが「熊本の人かわいそうよね」「そうよね」と言ってて、なんかひどい不快感を感じた。 なぜだか説明できないが。 》 森岡正博
 https://twitter.com/Sukuitohananika/status/721335703737491456

 ネットの拾いもの。

《 おとん :一人で行動しない方がいいよ
       ;落ち着いて避難してね
       :近くの友だちとかは?
  姉ちゃん:彼氏泊まりにきたけん一緒逃げる
  おとん :か、彼氏…  》

《 エド山口 (本名:武東郁夫)
  モト冬樹 (本名:武東裕男) 》