『服従』

 M・ウエルベック服従河出文庫2017年初版を読んだ。2022年のフランス大統領選挙前後を描いた、四十代半ばの 大学教員の一人称小説。2022年、政治体制はイスラーム政権に変わる。そして「服従」の意味が次第に明らかになる。 巷間言われているように、これは衝撃的だ。

《 しかし、はっきりと変化が訪れたのはニ○一七年の大統領選の決戦投票だった。いよいよ右傾化を強めていく国で 左翼の大統領が再び選ばれるというこの恥ずべき、しかし理屈からいって避けがたい見世物を、海外メディアは呆れながら 鑑賞した。 》 52頁

《  ぼくは慎重に言った。
  「それでも、一つ条件があるでしょう。簡単でない条件が……」
   彼はゆっくりと頷いた。
  「あなたは……わたしがイスラームに改宗できる人間だと思っていらっしゃるのですか」 》 260-261頁

 佐藤優の解説から。

《 『服従』を読むと、人間の自己同一性を保つにあたって、知識や教養がいかに脆いものであるかということがわかる。 それに対して、イスラームが想定する超越神は強いのである。 》

 午後、沼津市の、モンミュゼ庄司美術館の白砂勝敏展とギャラリー・カサブランカの味戸ケイコ展へ自転車で行く。晩、 白砂さん夫妻が展示してあった平面作品を届けてくれる。去年購入した作品は重くて手に負えないので、小さい作品に 等価交換。展示は、好評かつ見たことなくてすごく気になるという驚きがあったようだ。だろうな。よかった。
 http://ameblo.jp/steampunk-powerstone-art/entry-12261473068.html

 ネット、いろいろ。

《 益城町のボラセンターが閉鎖 》

 魚のボラを展示するセンターと思ったら、ボランティア・センターの略。略語は難しい。いや、ボケか。

《 『騎士団長殺しメッタ斬り!』大森望豊崎由美
   騎士団長殺しメッタ切り、猟奇バラバラ殺人みたい 》

《 世界にミサイル防衛で、地面に伏せろと内閣が真顔で告知する国ってどこかあるんですかね。 》 孫崎 享
 https://twitter.com/magosaki_ukeru/status/855415679092105216

《 で、今は政治家も官僚もなんら問題はなく森友だけが悪者らしい。こんな国で、万一にでも戦争が起きたら 国民がどうなるかは結果を見るまでもない。 》 清水 潔
 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/855679232046792705

《 いま分析美学に勢いがあるのは、我々の認知や生が物語やナラティブやテキストや画像の海の中を泳いでいるという点を無視して 人間や文化や文物や社会を考察することはできないことに、多くの人が気づいてきたからなのかな。 》 森岡正博
 https://twitter.com/Sukuitohananika/status/855764934709215232

《 制作を媒介に神話的世界へ。 上妻世海インタビュー(後編) 》 美術手帖
 https://bijutsutecho.com/interview/2958/

《 赤城さんが大阪王将の広告をしているので、「大阪王将」と「餃子の王将」の見分け方を、再度告知しておく。入店して、 天津飯を頼んで、餡が白っぽいのが大阪王将で、茶色(醤油)っぽいのが餃子の王将だ。天津飯はどっちのも美味しいから問題ないな。  》 総統
 https://twitter.com/soutou_d/status/855622087255367680