昨日の詩「若いパルク」に知らない言葉があった。灌奠(かんでん)。ネットによると。
《 灌奠(かんてん)は、 儀式に際して神々に葡萄酒や油などを捧げるため大地や生贄にそれらを注ぐ神事。お神酒などを注ぐこと、です! 》
「若いパルク」のふりがな「かんでん」は、私が漢字変換で使った「かんがい=灌漑」と「こうでん=香奠」同様に、奠をでんと読んだのかも。
昨日に続き同じ本のヴァレリーの詩を読み進める。詩集『魅惑』収録「帯」全編。清水徹・訳。
空がようやく頬の色にかわり
眼がそれをいつくしむとき
金色にほろびゆきながら、時間が
夕映えの薔薇色のなかで戯れるとき、
その絵に立ちすくみ
愉しさに言葉もなく、
そのまえで、緩やかな帯の、影はおどり
夕闇にとらえられてゆく。
たなびくさまようこの帯は
中空(なかぞら)の吐息のなかに
この世界とわたしの沈黙の
いやはての絆をわななかせる……
いないのか、いるのか……わたしはただ独り、
そして、もう暗い。おお、甘美な屍衣よ。
サンソン・フランソワのピアノ演奏でショパン『夜想曲集』を耳にしながらこの詩を読んでいるとき、友だちから電話。おお、私は独りではない……。
ヴァレリーといえば、私には中井英夫の長編推理小説『虚無への供物』の扉の字句。
”虚無”へ捧ぐる供物にと
美酒すこし 海に流しぬ
いとすこしを
この字句のある詩「消え失せた葡萄酒」は口語訳で、まるで別の作品のよう。翻訳の難しいところだ。解説は、まるで塚本邦雄の短歌作法を語っているよう。
《 つまり”魅惑”とは魔術的な歌であり、歌である以上、それは音韻の面においても語義の面においても、日常的な言語と水準をまったく異にする言語によって、 組み立てられるのである。このようにある特殊な機能の水準に置かれた言語構造体は、それを読む者の心を呪縛して、通常の状態とは似ても似つかぬ特異な心的状態を 内部に発生させる。 》 308頁
ネット、いろいろ。
《 ネットの調子が悪い
→パソコンを落として起動
→改善しない
→パソコンを落とし、ルーターも落とそうとルーターの電源を抜く
→差し込みを棚と壁の間に落とす
→なんとか上から手繰れないか試す
→諦めて棚の移動を行う
これが朝の4時半から重さ30kg.キャスターなしの棚を移動するまでの経緯である。 》 猟奇の鉄人
https://twitter.com/kashibaTIM/status/945420726420385794
御同病の人がいた。こちらはさほど苦労せず、人の手を借りて昨夜復旧。作動が軽快になった。
《 「紀伊國屋じんぶん大賞2018 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表 》 紀伊國屋書店
https://prw.kyodonews.jp/opn/release/201712229383/
1位 『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎(医学書院)
2位 『ゲンロン0 観光客の哲学』東浩紀(ゲンロン)
10位『実在への殺到』清水高志(水声社)
14位『擬 「世」あるいは別様の可能性』松岡正剛(春秋社)
《 アフリカは「資本主義の限界」を見抜いている 》 東洋経済ONLINE
http://toyokeizai.net/articles/amp/201812
《 ひとまずワークショップして決めるのをやめてほしいね。己が調べて、実践して、考え抜いて提案するところまでやらずして、 どうして他人はちゃんとした意見を言ってくれると思うのだろうか。。。 》 木下斉
https://twitter.com/shoutengai/status/946239635621003269
《 覚せい剤取締法違反で無罪を主張したら、22カ月以上も勾留されていた被告人から「今、保釈されました」という電話がかかってきました。 有名事件で長期勾留の問題が取り沙汰されていますが、「無罪主張=実質的な懲役刑の始まり」というのが日本の司法制度です。 当事者になる前に知っておくべきです。 》 寺澤有
https://twitter.com/Yu_TERASAWA/status/945910683878567937
《 美に対しては、醜でなければならぬ。それは美を含み、しかもついに醜でなければならぬ。 》 白川静
https://twitter.com/sizukashirakawa/status/946509347781099520
《 私は協力の依頼を受けて一度スタッフの皆さんに会いましたが、結局は政府がこれから煽ろうとしている「明治150年」のおぜん立てにしかならず、 批判的なことは一切言えないと思ったために協力を断りました。 》 原武史
https://twitter.com/haratetchan/status/946378907489411075
《 「百五十年の孤独」 》