サンリオ・ギフト文庫(閑人亭日録)

 サンリオ・ギフト文庫は、私のもっている26冊で調べると、最初の刊行は、1974年11月30日の四冊。アンデルセン・文『マッチ売りの少女』、小川未明・文『赤いろうそくと人魚』、高田敏子・詩『月曜日の詩集』、谷川俊太郎・編『愛の詩集 I』。最後の刊行は、1976年12月1日の二冊。寺山修司・詩『わけもなくさみしかったら』、ラーゲルレープ・文『クリスマス物語』。
 昨日今日と、ギフト・ブックとギフト文庫の記事を書いているが、ネットでは二つのシリーズの詳細が見つからないので、取り上げた。これらの本をずっと収蔵していくか、というと、味戸ケイコさん、牧村慶子さんの手がけた本以外は、わからない。寺山修司をはじめとする日本の詩人たちの詩に惹かれない。寺山修司だったら、他の詩集や短歌集のほうがずっと魅力があり、この半世紀、度々読んでいる。つまりは、このシリーズの相手とする若い(?)読者とは求めるもの、魅力を感じるものが違うということなのだろう。それはそれでいい。私は、ハードカバーの文庫本にとても惹かれる。それでこのシリーズを買っていた。ハードカバーの文庫本では、旺文社文庫岩波文庫を何冊かもっていた。それらは友だちの娘さんが古本屋(?)『ひみつの本屋』を熱海で始めるにあたって、彼女が全部もらっていった。それでいい。
 https://books.himitsuno.jp/
 先年、店内がマガジンハウスから出ている雑誌『&Premium(アンド・プレミアム)』の表紙を飾ったが、私の贈った宇野亜喜良の線描画が写り込んでいた。