雨の匂い

 毎日新聞昨夕刊に、22日に80歳で亡くなったバレエ振付家モーリス・ベジャールへの三浦雅士の追悼文。
「かねて予期していたことだが、これほど大きい喪失感に襲われるとは思っていなかった。」
「始原はつねに現在の物語としてある。ベジャールはつねに現在形としてあった。ベジャールの死はまるでその現在が吹っ飛びでもしたような衝撃を与える。20世紀の神話はニジンスキーに始まりベジャールに終わった。21世紀の神話は、まだ、ない。」
 それにしても、ダンス・バレエって門外漢にはよくわからない。「ダンス・ハンドブック」新書館1991年初刊には、ロマンティック・バレエクラシック・バレエ、バレエ・リュス、モダン・バレエモダン・ダンス、ポスト・モダン・ダンスそしてコンテンポラリー・ダンスと、歴史に沿って分類されている。ふうん。

 朝窓を開けると雨の匂いがした。久しぶりの雨。杉田二郎歌う「再会」が浮かんだ。なかにし礼作詞。

  ♪懐かしいわ この匂いよ これが あなた♪

 美術館まで小雨の中を歩く間、この歌が頭の中をくるくる回っていた。踊りたくなった。

 ブックオフ長泉店で二冊。遠藤知子・編「吉行淳之介 心に残る言葉」文藝春秋1997年初版帯付、霞流一「屍島」ハルキ文庫1999年初版、計210円。寒い(懐も)ので早々と戻る。寒いのは苦手。