『影の告発』

 土屋隆夫『影の告発』講談社文庫1975年初版を読んだ。1963年初刊。鉄壁なアリバイトリックを突き崩すには。鮎川哲也を 連想させる。半世紀あまり前の話なので固定電話など時代を感じさせるが、それが古臭く感じられない。『赤の組曲』もそうだったが、 巻を置くあたわず、だ。日本推理作家協会賞受賞作。

《 「聞き込みの味を、覚えましたね」
  「これからも、そうするつもりだ。かりに、検事の論告が、説得力を持っていないとすれば、それは、与えられたデータを 机上で推論したからだ。自分の耳や目を、検事はもって使う必要がある。それが、事件を皮膚で味わうことになる。僕は今日、 つくづくそう感じたよ」 》 「第8章 檻の慟哭 2」175頁

 昼前、倉庫の整理。書類を収納した段ボール箱から久原大河クンのフライヤー、個展の案内葉書を入れたファイルをやっと発見。 やれやれ。画像を検索しても、ここにあるモノはほとんど出てこない。十年以上前のモノだからなあ。
 真夏日。エアコンをかける。
 沖縄慰霊の日。昼、NHKテレビ生中継で翁長知事の発言と女子高生の詩を試聴。うなずく。

 ネット、いろいろ。

《 昨日も編集者と「現実のほうがひどすぎて、小説が追いつかない」という話をしたばかりなのだが、 豊田真由子氏みたいなサグい国会議員(平松伸二漫画の悪役みたいな)が本当にいるのかとびっくり。「いくらなんでもここまでは」 というラインをやすやす超えて、新たな低みに達する事件が多すぎ。 》 深町秋生ドッグメーカー&地獄の犬たち
 https://twitter.com/ash0966/status/877476057359634432

 新たな低みに達する。使えるなあ。

《 豊田真由子さんと私の関わり 》 田中絵里緒
 https://www.facebook.com/note.php?note_id=10155518526459066

 わ、『グロテスク』桐野夏生だあ。

《 文教族の失言シリーズに、「日本は神の国」「日教組をぶっ壊すために火の玉になる」「ナチスの手法に学んだらどうか」 などにつづき、「この、ハゲーーーーーっ!」が加わったそうで、おめでとうございます。 》 辻田 真佐憲
 https://twitter.com/reichsneet/status/877814578205253633

《 国会議員になった〜ら、秘書さん百人辞めるかな〜 》 元サカ
 https://twitter.com/SciCafeShizuoka/status/878034019107037185

《 生ける癇癪玉 》

《 「○○(野菜名)本来の味がしますね」などというコメントを使うメディア(テレビ番組、ラジオ番組、文字メディア、 音声メディア)に接する機会が頻繁にあるのだが。
  現在私たちが食用にしている野菜や果物の殆どは、品種改良で工夫して作られたものだ。「本来の味」って何の味のことだ? 》  宍戸俊則
 https://twitter.com/karitoshi2011/status/877826570760503296

《 「ちくま」の岸本佐知子氏のエッセイをひさしぶりに読んだら、アメリカでは「海賊の夢(pirate's dream)」 という表現が胸が薄い女性のことを指す、という絶妙にどうでもいい情報が記されていて、なぜ「海賊の夢」 なのか真摯に考えざるを得ないです。 》 万城目学
   https://twitter.com/maqime/status/877863451929976832
《 パイレーツ・オブ・スルガワン 》
《 警察に捕まったら、とりあえず、
  「総理のご意向」と、言ってみる。 》