直木賞候補

 恩田陸『夢違』が直木賞候補に。期待してしまう。この小説、泉鏡花賞が相応しいと思うが。午後、中日(東京)新聞の取材。

 北森鴻『桜宵』講談社文庫を読んだ。収録された五編どれも違った趣向で余韻深く読ませる。北森鴻、一流の小説家だった。だった、と書かねばならないのがつらい。それにしても、毎回美味そうな料理が出てくる。現物を賞味したくなって困る。

《 口にしてすぐにわかったのは、春巻きの外側の皮は生湯葉。中身は松茸にとどまらず、鱧の千切り、三つ葉のみじん切りが混ぜ込まれている。春雨の代わりに使われているのはくずきりだ。横に添えられた気泡には鰹節、昆布の濃厚な味がつけられている。それが口に入るやたちまち溶け出し、旨味のみを残して消えてゆく。》「旅人の真実」

 ネットの拾いもの。

《 冷凍のモチがあるというので解凍してみたらイカだった。》

《 ご飯モノで一番安いオニオンスライス頼んだらご飯じゃなかった・・・》