『子どもたちに語るヨーロッパ史』後半

 ジャック・ル・ゴフ『子どもたちに語るヨーロッパ史ちくま学芸文庫2009年4刷、後半「子どもたちに語る中世」 を読み読了。

《 ひとはユダヤ教徒として、あるいはムスリムとして生まれますが、キリスト教徒として〈生まれる〉ことはない のです。入信者の頭に洗礼の水が注がれることによって、赤ん坊であれ成人であれ、ひとははじめてキリスト教徒に 〈なる〉のです。 》 192頁

 知らなかった。

《 聖人・聖女はキリスト教に独自なものです。 》 244頁

《 教会はとくに二つの方法で〈異教〉と闘いました。すなわち異教徒の神具(像、祭壇……)を破壊するか、 それらを〈キリスト教化〉するかです。 》 246頁

《 キリスト教徒が演劇を異教徒のものと考えたため、演劇は中世の最初の数百年で衰減しました。しかし 十二世紀に修道院で再興し、とくに十三世紀になると、都市でも演じられるようになりました。 》 254頁

《 中世は長い期間つづきました。近代的産業の誕生とフランス革命をみた十八世紀末までが中世というわたしの説は さておき、期間の延長をせずに一般的にいっても、中世は五世紀から十五世紀までの千年! にわたっています。 》  261頁

《 中世はヨーロッパが出現し、形成された時代でした。 》 263頁

 要点をかいつまんでざっくりと書かれているので、ヨーロッパの全体像がうっすらと浮かんでくる。網野善彦によって 日本の新たな中世像が提示されたように、ジャック・ル・ゴフによってヨーロッパ中世像も新たな相貌を現した。

 ネットの見聞。

《 アイドル歌手のコンサートやサッカーの観戦に「学校への届け出が要る」という話を聞いたことがない。 「生徒の安全」という理由を無条件に認めるなら、あらゆる学生の行動を監視下に置ける。 「政治デモへの参加が学校の記録に残る」だけでも、生徒を萎縮させデモ参加を思いとどまらせる効果は得られる。  》 山崎 雅弘
   https://twitter.com/mas__yamazaki

《 オックスフォード大学が「小沢一郎と日本政治」と題する学術書を発行  》 生活の党と山本太郎となかまたち
 http://www.seikatsu1.jp/news/media/20160127.html

《 【まさに要塞】DVを受けた人が一時避難するための施設(シェルター)。アメリカには、バタラー(DV加害者)から 銃や爆弾で攻撃される危険に備え、防弾ガラス、防炎壁、警護犬のドーベルマン、万が一のための「隠し部屋」「隠し通路」 まで用意したシェルターがある。 》

 ネットの拾いもの。

《 「自民党とかけて」
  「はい自民党とかけて」
  「300割る9と解きます」
  「そのこころは」
  「33余り3(散々甘利さん)」
  「成程、数勘定だ」
  「はい、自民党とかけて」
  「あげましょう」
  「春の尾瀬と解きます」
  「綺麗だねえ。そのこころは?」
  「しつげんに花が咲きます」
  「石原ね」      》

《 景気がムーンウォーク 》