昨日の引用歌。
空間の透きとおるまで重心をあずけてゆけりわれのKAWASAKI
照屋眞理子さんの歌を連想。
高速道路ゆ虚へなだるまで駆りゆくと春の愁ひの鋼鉄の駻馬
つれづれに死など思はず駆け抜けて黄泉比良坂越えよ七五○CC
高速道路はハイウェイと、鋼鉄ははがねと、七五○CCはナナハンと読む。『夢の岸』書肆季節社1991年所収。
再び昨日の引用歌。
少年のたてがみ透きてさやさやとはるかな死海にとほる夏風
再び照屋眞理子さんの歌。
寂しさをたてがみとしてとほき野を行くともときに微笑みは湧く
塚本邦雄の短歌へ遡る。
いかりこそこの世に遺す花としてたてがみに夜の霜ふれるかな
いかりは漢字で、目ヘンに眞。
そして照屋眞理子さんの短歌。
しづかなる全き拒否のかたちして球体はありけふ白露かな
一昨日の句集『球体感覚』へ飛ぶ。
《 さて、この気的空間のなかで加藤郁乎を生捜りしようとしても、無駄である。遊戯と忘我とはひそかに 謀し合わせて初原の無意味の同一体に向って回帰しつつある。 》 種村季弘「卵生の狼少年」(『加藤郁乎詩集』収録)
山口昌男『「敗者」の精神史』岩波書店1995年初版、加藤郁乎を引用。
《 (最近では、加藤郁乎が「椿岳と寒月、これくらい自在随八百の人生を楽しみ、かつ遊俳的画業を貫き通した風流親子も 御一新このかた珍しいのじゃないだろうか」と述べているのが目についた(『江戸の風流人』小沢書店、一九八四年、 八七頁))。 》 101頁
ネットの見聞。
《 日本海横断航路の船舶購入のトラブルの現状について、県民の皆様にご説明します。 》 新潟県知事 泉田 裕彦
http://www.pref.niigata.lg.jp/kowanshinko/1356850852951.html#internalLink1
ネットの拾いもの。
《 NHKが「海や川の様子を見に行くことは絶対にやめてください」とあんまりしつこく繰り返すものだから、 「台風の時の海や川の様子はそんなに魅力的なのだろうか」という気持ちをおさえることが難しくなってきている。 》 小田嶋隆
https://twitter.com/tako_ashi/status/770506874059755520
友だちは大雨や台風の時はワクワクして狩野川を見に行く。