『地球的思考』(閑人亭日録)

 國分功一郎清水光明 編『地球的思考  グローバル・スタディーズの課題』水声社2022年3月20日第一版第一刷を少し読んだ。
 http://www.suiseisha.net/blog/?p=16177

《 最後に冷戦終結後の場合には、社会主義連邦の解体においても前述のウティ・ポンデティス原則が適用され、連邦を構成していた共和国間の境界線を国境線として 連邦の解体が進みました。旧ソ連邦の場合、領域は基幹民族名を冠する共和国に分割され、市民は民族区分に分類されていきましたが、特定の基幹民族名を冠する共和国の 領域的範囲と同民族の居住範囲は完全に一致するはずもありませんでした。したがって、連邦の解体にともなう統治領域の再編は、領域国家と個人との結びつきを組みかえる ことになりました。
  それゆえ旧ソ連については、たとえばエストニアやラトヴィアにおいては、独立後の国籍取得要件を、旧ソ連による併合(一九四○年)以前の国民およびその直径子孫と すす(すなわち、併合後に流入したロシア人を除外する)かどうかをめぐって対立が起こるなどしました。 》 「2 領域再編の政治学/石田淳」 40頁

《 金融資本の掌握者が火や物、情報を支配し、結果として文化的な覇権も掌握してしまうというプロセスとしてグローバル化を捉えるほうが妥当ではないでしょうか。 》  「3 奴隷貿易とその廃止運動を再考する/大石和欣 」 62頁

 世界史の近・現代の知識が刷新される。簡明な記述に豊富な発見がてんこ盛り。じっくり読みたい。

 現代アート、コンテンポラリー・アートと呼ばれる作品で、手元に置きたいと思うモノに出合わない。偏向した拙審美眼だけど、値の張る(商品価値だけが高い)美術品は 眼に留まらない。心揺さぶられる、眼を惹きつけてやまない美術品を探す。しかしなあ、出合わない。味戸ケイコ、北一明そして審美書院の美術本などでいいとするか。 それではつまらない。どこかにあるはず。それはなんですか? なんでしょう。うろうろするしかない。うろうろといえば、この街を永くうろうろして「写ルンです」で 無用物物件やオモシロ物件をパシャパシャ撮ってきた。写真を見ると、今はもうない物件、消えた風景がずいぶんある。これもまた記録としてのお宝。

 ネット、うろうろ。

《 ヨルダン川西岸地区のジェニンで取材中、イスラエル側からの襲撃に巻き込まれて亡くなったアルジャジーラパレスティナ人女性記者シリーン・アブアクラ氏の葬儀で イスラエル兵らが参列者からパレスティナ旗を奪うなどの暴挙。イスラエルは例によってあれこれ否定して「事実は不明」と主張している。 》  『NY午前0時 美術館は眠らない』配信開始!/岩渕潤子
https://twitter.com/tawarayasotatsu/status/1527769779914047488

《 これが世界的な問題にならないメディアなど腐っている。16兆円の使途不明金を一切報じない日本のメディアも。タダでドボドボ流れてくる情報に役立つものなど無い。  》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1527775647707414531

《 受信料を強制徴収する「公共放送」NHKが2か月も国会中継をしなかった間に恐ろしい侮辱罪厳罰化法案が成立した!間違えばこの後政府や与党批判をすると 刑務所に行くことになるかも。そういう改正法だ。3年後に検証と付則に付けたがNHKが中継していたら国民は問題意識を持てた。政府とNHKは共犯関係だ。 》 澤田愛子
https://twitter.com/aiko33151709/status/1527523342882058240

《 政権交代などしてしまうと、自分も多数派の一員であり、強者からのおこぼれにこれまで通りあずかれるという幻想に浸れなくなってしまうとともに、 弱者を思う存分虐待する快感が得られなくなってしまうからです。政権交代が普通という状態にするには、人権教育からやり直さなければなりません。 》  Alexandr Nekosky II
https://twitter.com/alex_nekosky2/status/1527796318378217474

《 選挙に行く前に必要なのは、公約を比べることじゃなくて、政党綱領を比べることだった 》 勝部元気
https://katsube-genki.com/20220322decisivedecade/