2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自動車絶望工場

毎日新聞昨夕刊、武田徹「雑誌を読む 7月」の題目は「秋葉原事件」。中央公論8月号の佐藤優、天宮処凛「対談 秋葉原事件を生んだ時代」にかんして。 「雨宮は加藤容疑者が『最低賃金が安く、派遣労働者の"草刈場"』である東北地方出身者だった事実を重視、…

2MB

韓国の大統領のあだ名は「2MB」だとか。イ=2、ミョン=M、バク=B。オツムが2MB(2メガバイト)程度しかないという皮肉。K美術館のウェブサイト容量は無料なので5メガバイト。似たり寄ったりか。わが国の首相にはあだ名がない。フクちゃんとで…

7月28日(月) 休館日

昨日の毎日新聞、楊逸「時が滲む朝」文藝春秋2007年の、張競評から。 「優れた小説であるかどうかは、オリジナリティがあるかどうかにかかわる。読者はつねに魂が揺さぶられるような、斬新な言語体験を求めている。その期待の水平に近いほど、共鳴が得られや…

魂の寒さ

コロー展でもらってきたチラシにヴィルヘルム・ハンマースホイ展の「背を向けた若い女性のいる室内」1904年がある。まさかこんなに早く日本で観られるとは。とても嬉しい。キャッチコピーは「静かなる詩情」。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール、カミーユ・コロ…

下妻物語・完

嶽本野ばら「下妻物語・完」小学館2005年を読んだ。やったら面白くて胸がじいんとシビレル。いいねえ。 「否、何とかするのです、絶対に。前例のないものが出現して、突然変異が生まれ落ちて、少数にでもいいから受け入れられたならば、それは歴史の必然とな…

7月25日(金) 大人のコロー

朝、七時半、各駅停車で東京へ。上野駅下車、西洋美術館のコロー展へ。二時間ほど堪能。老若男女で混んではいるけど、目障りではない。一目惚れした「傷ついたエウリュディケ」(1868−1870頃)をずっと眺めていた。晩年の風景画はどれも素晴らしい。大人の絵…

新聞折込広告

新聞の折込広告を畳んでいて思った。この折込広告はいつまで続くのだろう。新聞自体を取らなくなっている家庭が増えている昨今、新聞折込という広告媒体自体も衰亡の運命にあるのでは。テレビ、ネットなどの画面媒体が紙媒体に替わるのだろうか。モニター画…

丑の日

きょうも夏空全開。丑の日だからといって蒲焼には縁が無い。 味戸ケイコさんから季刊「詩とファンタジー 第四号夏草号」かまくら春秋社、30年前のLPレコード「愛さないの愛せないの」のポスター、開催中の展覧会チラシなどを恵まれる。「詩とファンタジー…

真夏の青空

文句なしの夏空。子どもの頃の記憶にある夏空だ。こんな陽気のせいか、メールの返事を違う人に送ってしまったり、なんともアホな一日。 知人が来館、コロー展を観に行くという。明後日、私は東京へ奥野淑子さんの木口木版画を観に行くけど、コロー、見逃すと…

7月21日(月) 休館日

この数日、いろいろなことがあって疲れ気味。そういうときにはブックオフ〜、なので、三島徳倉店へ自転車で行く。小川洋子「完璧な病室」福武書店1989年初版帯付、吉屋信子「小さき花々」国書刊行会 2005年初版、鹿島茂「パリ五段活用」中公文庫2003年初版、…

大暑

午後炎天下、神奈川県大井町からの視察案内。みどり野ふれあいの園、清住緑地、源兵衛川、雷井戸を車二台で廻る。三島梅花藻の里で見送り、午後四時前、美術館へ戻る。待っていた画家と二時間近く歓談。一日が終える。

余白……

福岡伸一「生物と無生物のあいだ」講談社現代新書で最も印象的だった箇所は、昨日引用した文ではなく、以下の箇所。「だが、人間の眼は見えるものにとらわれてしまい、その明るく透明な背景に想像力が届くことはない。」31頁 「そして、たとえ、今、何も存在…

梅雨明け

朝からカンカンの夏空。暑い〜。 福岡伸一「生物と無生物のあいだ」講談社現代新書2007年、読了。じつに興味深い知見に満ちた本だ。生命のなんと不思議なことよ。「肉体というものついて、私たちは自らの感覚として、外界と隔てられた個物としての実体がある…

天使の唄は聞こえない

昨夜、狭い書庫で本の背を眺めるとなく眺めていてふと抜いた文庫本、三好徹「天使の唄」講談社文庫 1977年を開いた。冒頭一行で惹きつけられた。 「その晩は、空気が重たく感じられるような蒸し暑い夜だった。」 今夜じゃん。表題作の末尾。 「三笠つき子の…

書評の芸

日曜日の帰りにブックオフ長泉店に寄って105円棚から福田和也「闘う書評」新潮社2008年初版帯付などを買った。題名に興味を惹かれ、帯は以下の文なのでさっそく読んでみた。 「世の中ちかごろ、手ぬるい書評ばかりじゃありませんか?」 どこが「闘う」のか素…

やはりまだ梅雨だ、はあ

昨日は十人あまりを一つの班にして七色の班をつくり、私は「緑班」で動いた。三島市の源兵衛川のどこかで30分間茶碗のカケラを拾う以外は、午後3時の到着までの行動は、私に一任されている。大学四年生で元気ハツラツの男女は、お昼前にもう腹が減ったの…

7月14日(月) 休館日

お昼前に四の宮川でホタルの餌のカワニナを採取。三島ゆうすい会 会長宅へ届ける。喜ばれる。暑〜い。水風呂を浴びる。 夜は三島測候所を保存する会の会合へ。三島市長の対応のまずさにあきれる。

もう梅雨が明けたんじゃあ?

きょうもガンガンな夏空。この空の下、クラブツーリズムのインターンシップで学生100人ほどが源兵衛川を中心に歩いて廻る。その案内を一日務める。はあ。

まだ梅雨明け、ではない

昼前に知人の車に同乗して沼津市庄司美術館の白砂勝敏展へ。白砂氏と歓談。夕方、白砂氏来館。 午後は源兵衛川の月例清掃へ。テレビ局の取材。 知人女性から「読んでみる?」と「クロワッサン」7月25日号を手渡される。「特集 美術館を、訪ねる旅。」 お…

梅雨明け?ではない

梅雨明けを思わせる天気。 林望「『芸術力』の磨きかた」PHP新書を読んだ。私のやってきたこと、考えてきたことが裏打ちされたようで、激励された気分。 「だから、あちこちで奇人、変人扱いされているかもしれませんが、それも芸術のためならしょうがな…

お言葉集

長嶺超輝「裁判官の爆笑お言葉集」幻冬舎新書を読んだ。「はじめに」。 「爆笑、苦笑・失笑、はたまた感涙、ときには憤慨……ひとつひとつの言葉に読者の皆さんがどんな感想を抱くかは人それぞれでしょう。」 私には、しみじみ〜、しんみり〜お言葉集だ。「お…

目から鱗が

昨日触れた鹿島茂「オン・セックス」文春文庫、目から鱗の箇所を。 「たとえばイスラム圏は典型的な男根的文化です。ああいう社会というのはすべてその原理で運営されている。かりに、イスラム圏に性の解放が入ると、コーランを否定しなければいけなくなっち…

多彩で賑やか

鹿島茂「オン・セックス」文春文庫を読んだ。セックスにまつわる歴史上の人物の裏話に識者たちが薀蓄を披露する鼎談から今の風俗に関する実体験に基づく考察まで、じつに多彩で賑やかで愉しい。21世紀は「英雄色を好む」ような人物は出ないというが、そう…

7月 7日(月) 休館日

午後、知人の車に同乗してブックオフ函南店へ。ベルトルト・ブレヒト「ブレヒト詩集」みすず書房1998年新装初版帯付、鏡明「不確定世界の探偵物語」創元SF文庫2007年初版、鹿島茂「オン・セックス」文春文庫2006年初版、森奈津子「からくりアンモラル」ハ…

切り口の独創性

静岡新聞朝刊、「人思い」は、京都造形芸術大の学長に就任した日本画家千住博「美を教える」。 「美を作り出すのに『個性』は必要ないんです。(略)個性とかエゴが首をもたげたのは印象派の時代になってから、せいぜい百年です。」 「大切なことは個性では…

野坂昭如

毎日新聞朝刊書評欄、坪内祐三「この人・この3冊」は小説家野坂昭如。3冊は以下。 「エロ事師たち」 小説 「卑怯者の思想」 エッセイ集 「文壇」 小説「ひょっとすると戦後日本を代表する作家は三島由紀夫でも大江健三郎でもなく、野坂昭如かもしれない。」…

企画展初日・階段

公式には午前十一時開館だけれども、午前十時には開けている。公式開館時間前にきょう初めての来館者。若い女性。そこへ東京新聞の取材。彼女にモデルになってもらい、写真撮影。きょうは甲府市からも来館者。嬉しい初日。 自分の考えていることは他の人も考…

企画展準備

早朝豪雨と雷。梅雨の晴れ間のにわか照り。暑い。味戸ケイコ展の微調整。よしよし。企画のガーデンベルスのお二人が来館、味戸さんにケータイでメール画像を送信。「現代美術のようですね」とは味戸さんの感想。簡潔にしてスッキリした展示に徹したから。昨…

企画展準備

きょうも企画展の準備で一日終える。今回は女性三人からなるガーデンベルスによる展示構成で、私は彼女たちの支指示に従って力仕事をこなすのみ。一人で考えるのとはまるで違ったおもしろさと発見がある。きょうは展示をほぼ終了。あとは細かな調整。やれや…

企画展準備

沼津信用金庫ギャラリーに貸し出してあった安藤信哉作品が戻ってくる。驚きの反響が直接間接、こちらの耳にも入ってきた。 終日展示替えの作業。