2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

風通しが良くなる

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。高橋たか子「荒野(あらの)」河出書房新社1980年初版帯付、陳舜臣「虹の舞台」毎日新聞社1995年初版帯付、計210円。自室の床に二冊を置いてふと左右の本棚を眺めて気づいた。重なる字の本がある。「復讐の白い荒野…

青空が広がる

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。田中小実昌「ポロポロ」中央公論社1979年初版帯付、レイモンド・M・スユリヤン「パズルランドのアリス I 」ハヤカワ文庫2004年初版、計210円。前者は持っているけど、105円本のほうがキレイ。ポロポロならぬボロボ…

笑って過ごせれば幸運

一日を笑って過ごせれば幸運極まりないが、そんな幸運はそこらに転がってはいない。転がるのは自分のほうで、ささいな間違いが雪ダルマ式に大きくなって慌てふためく破目になる。行雲水の如く幸運矢の如し。仰げば空は曇天。雲は流れずうち重なるのみ。じっ…

見て楽しい、読んで愉快

昼食を終えた時、若い知人女性から源兵衛川を愛する会の活動について問い合わせの電話。 「お忙しいとろを突然すみません。」 「あなたからの突然の電話はいつでも歓迎。」 昨日の美術手帖「日本近現代美術史」のコチコチの論評でカチカチになったオツムを赤…

日本近現代美術史

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。小谷野敦・編「恋愛論アンソロジー」中公文庫2003年初版、カタログハウス編「大正時代の身の上相談」ちくま文庫2002年2刷、「美術手帖 2005年7月号」美術出版社、計315円。「美術手帖」の特集「日本近現代美術史」で…

5月25日(月) 休館日

昼前にブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。多島斗志之「少年たちのおだやかな日々」双葉文庫2008年3刷、はやみねかおる「そして五人がいなくなる」講談社文庫2006年初版、同「亡霊(ゴースト)は夜歩く」同2007年初版、サイモン・シン「フェルマーの最終定…

リアリズム・非リアリズム

午前中は美術館の生垣と庭木の剪定。といっても、私は切り取られた枝葉を指定ゴミ袋に入れるだけ。高いところは苦手。 45リットルの袋に八袋。ふう。きょうはこれまで。 ウェブサイトを散策していてふと思ったこと。リアリズムと非リアリズム。絵画では写実…

友だちの幸運

昨日は鬱々とした気持ちを、来館された裾野市の鉄工所の方とのしみじみとした語らい、晩の味戸ケイコさんからの電話、友だちのお誘いで夜出かけた源兵衛川のホタル鑑賞によって和らげられた。いい人たちに恵まれた。しみじみ有り難く思う。 きょうは激しく降…

手紙と葉書

味戸ケイコさんから手紙、深沢幸雄氏から手紙、 坂東壮一氏から絵葉書。深沢幸雄氏はいつものとおり和紙の巻紙。来年日本では三館の美術館で、メキシコでは七館の美術館で展覧会予定とある。すごい。K美術館では今年九月〜十月に予定。坂東氏はいつも自作の…

気まぐれ日本文學全集

昨日の画像は顰蹙を買ったけど、この「オオカミとブタ。」は皆が面白がった。失地回復。やれやれとブックオフ長泉店へ。芦辺拓「明智小五郎対金田一耕助」原書房2002年初版帯付、角田光代・他「いとしさの王国へ」中央公論新社 2003年初版帯付、計210円。 気…

トンボ飛ぶ

水の張った水田にはさっそくトンボが飛んでいる。暑いのでスイーっとブックオフ長泉店へ自転車で。門前典之「建築屍材」東京創元社2001年初版帯付、細谷正充・編「名探偵時代小説 偉人八傑推理帖」双葉文庫2004年初版、計210円。 某巨大掲示板の書き込み一行…

蛙鳴く

きょうは夏空。暑い。お昼前から蛙の大合唱。ブックオフ長泉店で二冊。井村君江「アーサー王ロマンス」ちくま文庫 1992年初版、K.ブリッグス「妖精の国の住民」ちくま文庫1991年初版、計210円。この数日ジャズばかり聴いていて本を読んでない。ジャズの快楽…

5月18日(月) 休館日

レコードプレーヤーのトーンアームのバランスウェイトをもう少し重くする解決方法がやっと見つかって、カートリッジをオーディオテクニカからDENONのDL−103LCIIに取替える。それまでの軽やかで華やぎのある再生音が、奥行きと広がりのある重心の低…

水が入る

美術館の近所の田圃に田植えの水が入り始めた。季節は夏へ。静岡新聞朝刊のコラム「大自在」には先週三島へ来た筆者がホタルの情景を題に描いている。市民の力でホタルが甦った源兵衛川。この陽気で何匹も羽化している。例年通り来週が見ごろか。 今回の銅版…

銅版画展初日

昨日の私好みのファドの歌手はパトリシア・ロドリゲス Patricia Rodrigues 。そのポルトガルの植民地だった、西アフリカ沖の島国カーボ・ベルデにはMORNAという様式の音楽がある。最も知られた歌手はセサリア・エヴォーラ Cesaria Evoraオバサン だろう…

準備万端

準備が整って昨夜はポルトガルの若手ファド歌手ジョアナ・アメンドエイラ Joana Amendoeira のCD「ライヴ・イン・リスボン」2004年録音を聴く。 FADO の歌手には美女が目につく。例えばCristiana Vanessa Pereira 。標準的な歌唱力だけれど、美貌がモノを…

展示替え完了

昨日、展示替えの山場を越え、夜はフィニアス・ニュボーン・ジュニア Phineas Newborn,Jr. のLPレコード「 World of Piano ! 」1961年録音を聴く。 きょうは作品に名札を付ける。これで展示の準備は完了。ふう。殆どの銅版画のガラス(アクリル)板を外し…

蛍 昨夜、源兵衛川中流域でホタル三匹確認。ふわ〜〜と浮遊する光は……表現が困難。 爽やかな陽気。ジューン・クリスティ歌う「朝日のようにさわやかに」のよう。日がな一日展示の準備。

入れ替え

昨日、木版画絵師土屋光逸の作品集が届く。分厚く立派な本だ。自費出版でなければこの値段ではできなかったと思う。商業出版なら倍の三万円は優に超えているはずだ。熱意と努力に脱帽。 木版画を倉庫へ収納、銅版画を出す。十時過ぎ気分転換に(やけに早い気…

撤収

きょうは展示の木版画を撤収収納。 福田和也「作家の値うちの使い方」飛鳥新社2000年を再読。「だとすれば、ここで問い直さねばならないのは、純文学がミステリーよりもなお狭い自己目的にとらえられているのではないか、ということだろう。無論純文学の各作…

休館日

きのうに続いてきょうも暑い。午前中は三島旧市街の僻地を自転車で廻る。何枚か写真に収める。以前撮りそこなった場所、そこは更地に……。時は流れた。 暑いので遠出はせずにブックオフ長泉店に寄る。二階堂黎人「ドアの向こう側」講談社文庫2007年初版、ピー…

昭和レトロな藤圭子

「そして今は、若者たちの間で、ほとんどの理論が、色あせ束の間のふれ合いの中の、心情的な共感こそが、正しいと信じられている時代である。」小西良太郎 これは藤圭子の「1970年10月23日渋谷公会堂にて実況録音」された二枚組LPレコード「歌いつがれて25…

昭和レトロなマレーシア音楽

今はなきレコーッドショップ六本木WAVEで買ったCDにマレーシアの「ALBUM MELAYU DELI (I,II)」がある。1982年のアルバムを1990年にCD化したもの。マレーシアの伝統的な音楽を男二人女二人がソロ、デュエットで歌っているもの。その歌手は、女性は シ…

昭和レトロなギネア音楽

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。宮部みゆき「楽園(上)」文藝春秋2007年初版、クラフト・エヴィング商會「クラウド・コレクター」ちくま文庫2004年初版、計210円。 夜更けてよく聴く音楽に西アフリカはギネアのバンド、ベンベヤ・ジャズ・ナシオ…

昭和レトロなアラブ歌謡

ワールドミュージック町十三番地昨日のブログで「Arab Tango by Soumaya Baalbaki」なるCDが紹介されていた。「1930〜50年頃に中東地域では、タンゴに影響されたアラブポップスなんてものが歌われていたようですね。 これは、かって愛好されたその音…

昭和レトロな文体

「北は堂島川の川辺に、東は豊公神社の境内の薄白く埃をかぶった竹薮に、南は小さなコンクリート敷の中庭に面したこの社会部の部屋は、三方に背の高い硝子の開き窓をもってはいるが、外の明るい大気の光りは部屋の中央部までは充分入り込まず、その上周囲の…

昭和レトロな路地

昨晩、東京のスパンアートギャラリーのオーナーが客人と来島。三島広小路駅で待ち合わせ、繁華街裏を案内。昭和レトロな路地にお二人えらく喜ぶ。三島駅近くの居酒屋「直よし」で歓談。隣席には三島プラザホテルの社長一家。ご挨拶。地元民御用達の店だ。 ブ…

倍音

昨夜、今年初めてブックオフ函南店へ自転車で行く。笠井潔「魔」文藝春秋2003年初版、辻真先「沖縄軽便鉄道は死せず」徳間書店2005年初版、中野美代子「龍の住むランドスケープ」福武書店1991年初版、アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」ハヤカワ文庫200…

一点

一昨日書いた宮部みゆきの言葉に引かれて昨日、泡坂妻夫「恋路吟行」を読んだ。推薦文の意味がわかった。たしかに。全十篇、どれも好短編だけれど、最後の「子持菱」には胸がじいんとした。う、上手い! 脱帽拍手。「読者は至福の涙とともにこの一巻を読み終…

酒盃

大阪堺市の方から北一明氏の酒盃の感想メール。一部を紹介。「小品といえあれだけの技量、とりわけ隠しおおせない稀有のセンスを持ちながら、一方で昨今の氏への評価を対照させるにつけ、尚一層、現今の我が国陶芸界の水準を推して知るべき状況、仕方が無い…