2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

漫画ノート

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。大川渉・平田海人・宮前栄『下町酒場巡礼 もう一杯』ちくま文庫2003年初版、太田忠司『狩野俊介の冒険』徳間文庫2000年初版、美智子『橋をかける』文春文庫特装版2009年初版帯付、計315 円。美智子皇后の本はハードカ…

8月29日(月) 休館日

昼前に近所の古本屋で三冊。小林信彦『大統領の密使』角川文庫1977年5版、阪田寛夫『土の器』文春文庫1984年初版帯付、M・P・シール『プリンス・ザレスキーの事件簿』創元推理文庫1981年初版、計350円。この北山書店、通路に古本がせり出して、カニ歩きで…

偏愛文学館

昨夜はBSプレミアムでフェルメールの絵「 真珠の耳飾りの少女」の分析を視聴。当時こんなに大きな真珠はなかった。垂れ下がった黄色の布が真珠に映り込んでいない。両目の焦点が違う……。実像を忠実になぞって描いたのではない。観客への心理的効果を考えて…

完全殺人事件

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で四冊。いしかわじゅん『漫画ノート』バジリコ2008年2刷帯付、嶽本野ばら『おろち』小学館2008年初版帯付、永井荷風『摘録 断腸亭日乗(上・下)』岩波文庫1993年12刷、15刷、計420円。下巻のほうが刷数が多いとは面白い。《…

白紙

昨夜は雨がよく降った。新幹線は三島〜静岡間が、東海道本線は沼津〜静岡間が、豪雨のためしばらく運休。三島市では豪雨というほどではなかった。狭い地域でどっと降るゲリラ豪雨か。三島といえば三島駅南側に予定されていた、予算150億円、30階建ての再開発…

矢の家

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。井上ひさし『イソップ株式会社』中央公論新社2005年初版帯付、サラ・ウォーターズ『エアーズ家の没落(上・下)』創元推理文庫2010年初版、計315円。 A.E.W.メースン『矢の家』創元推理文庫1994年29版を読んだ。19…

台湾

土砂降り。バスで来る。道路は川のよう。歩けたものじゃない。こんな光景、美術館を始めて初めて。昼には止む。 午後、グラウンドワーク三島の依頼で美術館を閉め、台湾からの視察者20人ほどとの質疑応答に出席。台湾で河川の浄化などのプロジェクトを立ち…

「Y」の悲劇

晴れたと思うとすぐ降る。くるくる変わるお天気。出歩けない。……わいの悲劇。 クイーン『Yの悲劇』へのオマージュ、『「Y」の悲劇』講談社文庫2000年初版を読んだ。有栖川有栖「あるYの悲劇」、篠田真由美「ダイイングメッセージ《Y》」、二階堂黎人(れ…

8月22日(月) 休館日

降ったり止んだり。のんびり過ごす。昨日話題にあげた『 ジャック・ルーボーの極私的東京案内』水声社の若島正・評から再び。《 ルーボーが初めて日本にやってきたときに東京で書いた詩を中心にした『極私的東京案内』も、日本語とフランス語と英語が偶然の…

Yの悲劇

エラリー・クイーン『Yの悲劇』は1933年の発表。前年に発表した『Xの悲劇』が好評で、『Yの悲劇』『Zの悲劇』そして『レーン最後の事件』へと続く四部作を成す。『Yの悲劇』が日本では最も評価が高い。『東西ミステリーベスト100』文春文庫1986 年初…

「かるみ」の境地

毎日新聞朝刊読書欄、『 ジャック・ルーボーの極私的東京案内』水声社の若島正・評の結び。《 それにしても、実験文学集団ウリポの一員であるルーボーの作品は、どうしてこんなに軽いのか。形式の制約という側面から文学にアプローチして、逆説的に精神の途…

暁のデッドライン

昨夕は雨なので自転車を美術館に置いてバスで帰宅。今朝は曇天、涼しいので徒歩。やはり一汗かいた。 昨日の毎日新聞夕刊、姜尚中(カン・サンジュン)へのインタビュー記事から。《 姜さんは「仕切られた自由競争」というキーワードを提示した。いわく「完…

暁の死線

臨時休館の予定だったけれど、予定がなくなり開館。曇天〜雨。暑さが和らぐ。 ウィリアム・アイリッシュ『暁の死線』創元推理文庫1997年27版を再読。この前読んだのは昭和の時代。読後感もよく、面白かったという記憶は間違っていなかった。午前零時五十分か…

祭りの後

三日間続いた三島の夏祭りが終った今朝は、仮設建屋の撤去作業で鉄管がぶつかる音がそこかしこから聞こえる。いつもの風景が戻る。相変わらず暑い。午前中は沼津市の東邦印刷へ赴いて安藤信哉画集の印刷立会い。職員が丁寧に応対してくれる。いいものが出来…

木曜の男

きょうは水曜だけど、G・K・チェスタトン『木曜の男』創元推理文庫1986年18版を読んだ。1908年の作品。103年前ではなく、最近書かれたといっても通用する現代性がある。扉の宣伝文から。《 前半の神秘と後半のスピードが巧みにマッチして、謎はさらに奥深…

臨時休館

葬儀に参列のため休館。

休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。工藤強勝監修『デザイン解体新書』ワークスコーポレーション2006年初版、ジュディス・ライト詩集『クルーラの黄昏』審美社1997年初版、バーゲンなので、計189円。 三島市の夏祭り、第一日目。我が家を西の端にして東…

暑くても諏訪はまだ涼しいかな

午前中は源兵衛川を愛する会の月例清掃。中流域の伸びすぎたジュズダマを刈る。水は冷たくて気持ちいいけれど、猛烈な日射に汗は滝のよう。カワセミがつがいで飛んでいく。正午に開けるとすぐに親子の来館者。味戸ケイコさんの『あのこがみえる』が、その昔…

暑くても源兵衛川周辺は違う暑さ

午前中はグラウンドワーク三島の源兵衛川の専門家委員会に源兵衛川を愛する会として出席。生態系の危うさを改めて実感。今晩のテレビ東京「 日帰りで行ける!パワースポット癒しツアー」で源兵衛川も紹介されるらしい。おお、予告編には最初が三島・楽寿園、…

暑くてもギリシャは違う暑さ

昨日の最低気温は27度超、最高気温も35度超。そのせいか朝、自転車を走らせると蒸し風呂の中にいるような。参った参った。美術館の冷房28度がすごく気持ちいい。汗がすーっと引いていく。 汗がすーっと引いていく音楽は、今はギリシャの歌姫 MARIANNA …

暑くてもイギリスは違う暑さ

A・A・ミルン『赤い館の秘密』旺文社文庫1984年重版を読んだ。一九二一年の刊行。九十年前だ。訳者内藤理恵子の解説から。《 スリルもスピードも、アリバイもトリックも、十分に味わいつくした今日の読者にとって、この凄みの味付けをしていない推理小説は…

暑くても絵を見に来る

一昨日昨日と、暑い中を数時間歩いたので、午後はヘロヘロ、何もせずぼんやり過ごした。きょうもやたら暑いけど、美術館内は28度。うーん、心地いい。さっき来館された方も、安藤信哉の絵を心地よく鑑賞されていた。「(絵の)大きさがいいですね」と。そ…

8月 8日(月) 休館日

十時からお昼まで、府中市からの視察九人をグラウンドワーク三島の事業地へ案内。暑い中、お疲れさま。ふう、疲れた。

暑い!が、水は冷たい

いつもより早く起きて徒歩で日本大学国際関係学部の会場へ。一汗かいた。お昼まで、グラウンドワーク三島のインターンシップのお手伝い(源兵衛川を主に二十人ほどを現場案内)。皆さん、暑い中、水に入って冷た〜い、とビックリしていた。十二時近く、皆さ…

重層的な構造

昨日来館された安藤信哉のお孫さんに安藤信哉絵画の特徴を説明。ポイントは、ほとんどの絵が真正面から描かれていること。立体のものは、斜め前方から見れば、側面が見えて、立体ということが理解される。安藤信哉はそれを真正面から描く。例えば四角いトラ…

三段構えの逆転

広島原爆忌。黙祷。昼前に安藤信哉氏のお孫さんが来館。画集の打ち合わせをする。 イーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』創元推理文庫1997年37版を再読。ずいぶん前に読んで感銘を受けたが、その本がボロボロになったため、買い換えた。内容はすっか…

金額

気になっていたこと。英語で CHAMP というとチャンピオン=優勝者、選手権保持者のことだけど、これは誰でも知っている言葉だ。AがUになって CHUMP だと、意味はうすのろ、まぬけになる。英語圏の人にカッコイイつもりでチャンプと喋ったら、どっちに解釈…

死亡・失踪・誕生

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。多島斗志之(としゆき)『黒百合』東京創元社2008年初版帯付、アゴタ・クリストフ『どちらでもいい』ハヤカワepi文庫2008年初版、計210円。アゴタ・クリストフは先月75歳で亡くなったけど、失踪した多島斗志之はど…

安藤信哉展初日

昨夕セブンイレブンに寄ったところ、暗い、節電かな?と見上げたらLED照明だった。ひんやりした印象。 急な上り坂を自転車をウンウンあえぎあえぎ漕いで登りきった夢を見た。見たというより体験した。昨日まで重かった足が、今朝はかなり回復していた。正…

8月 1日(月) 休館日

風の通り抜ける屋内では涼しいけれど、一歩外へ出ると……やはり暑い。昨日の毎日新聞コラム「好きなもの」は文芸評論家三浦雅士。好きなものは、1夜。2闇。3炎。これは絵でいうとジョルジュ・ド・ラ・トゥールではないか。 《 夜の場面を描いた作品が現存…