2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

しんと冷えた空気

昨夜は日本のジャズレコードを聴く。ベースの鈴木勲「 BLOW UP 」1973年録音は、ブイブイ唸るベース、華麗に飛ばす菅野邦彦のピアノそしてジョージ大塚の美しく連打するドラム。いいねえ。AB両面を聞きとおし、表題作を再び聴く。シビレル。続いて今田勝「…

朝日のようにさわやかに

きょうも雨。雪でもふればいいのに。雨天曇天ばかりなので「朝日のようにさわやかに Softly as in a Morning Sunrize 」の収録されたジャズレコードをかける。一曲だけかけるのは面倒なので、A面B面、入っている面を始めから聴く。ピアノのソニー・クラー…

本棚ばっか

昨夜は幅60センチ3段の簡単な本棚を余り板材で製作。板を使いきり、本棚もこれでまずは一杯一杯、この八畳の部屋では他に設置する余地がない。正面にステレオ装置、スピーカー( BOSE 55WER )の背後に本棚、左右の壁は天井まで本棚、ステレオ正面(私の背…

息つく間 /関東ローム層

昨夜はシャンソン歌手ジャック・ブレル( JACQUES BREL 1929-1978)最期のLPアルバム「偉大なる魂の復活 Les Marquises」1977年を聴く。艶のある声の奥から響いてくる人生への深い観照に気づく。30年前にはこまで感じ取れなかった。「悲しみのオルリー ORLY …

2月23日(月) 休館日

午後、佐野美術館の人形展へ。東京国立近代美術館工芸館所蔵品を展示。近代美術館工芸館で観た知人の浜いさを氏の 作品(人形の群)に再会。今回の展示品では飛び抜けて面白い作品だが、今回の展示は良くない。おかしな積み方をしているので、全部を鑑賞でき…

うたかたの日々

昨日観た浜いさを氏の作品が尾を引いて、氏から恵まれた「白い人形・白い言葉」日本きゃらばん文庫1982年2刷を再読。冒頭。「一般の人は布の人形を軽く見がちで、その逆に例えば胡粉仕上げのものなどは何でも芸術と称してしまういたって横着な気風がある。(…

大阪ダブル首都計画

昨日の静岡新聞夕刊に社会学者橋爪大三郎の「論考09 国民のためになる政策」なる論文。副題が「大阪に首都スペア用意」。愉快な提案だ。「景気に直結するプランを私も考えてみた。『大阪ダブル首都計画』はどうだろう。」 「関東大震災では、無傷の大阪が…

Vladimir Vysotsky

石原吉郎「望郷と海」ちくま文庫を読んで、ソ連の歌手ウラジミール・ウィソツキー Vladimir Vysotsky のレコード「いまだ日は落ちず」ビクター1982年を聴きたくなった。昨夜は収録18曲をたっぷり聴いた。レコードに挟み込まれた毎日新聞1984年7月12日の記…

WHISPER NOT

昨夜もLPレコード聴きまくり。デクスター・ゴードン DEXTER GORDON 「 ONE FLIGHT UP 」を聴いている時、女友だちから電話。「ステキな演奏ね、貸して」と言われてもCDじゃないからなあ。無理無理。これはその昔昔、東京は中央線高円寺駅南口を出た先に…

沈黙するための言葉

石原吉郎「望郷と海」ちくま文庫1990年は1972年の単行本初刊時、学生仲間の間で少し話題になって以来ずっと気になっていた。シベリアの極寒の収容所で八年間にわたって服役を強制された著者の石のような(褒め言葉)言葉は、私の想像力の限界を痛烈に思い知…

二十年後

O・ヘンリの短篇「二十年後」を連想した。川崎市の大学を卒業して二十年後に再訪したら、街の風景が一変していてビックリ仰天と女友だちが述懐。彼女はバブル期前に卒業。アルバイト先の喫茶店からストリップ小屋の楽屋へコーヒーを届けに行くと、なんとも…

2月16日(月) 休館日/レコード万歳

起きぬけからジャズレコードをかける。朝飯前にギターのウェス・モンゴメリーを聞きながら掃除機でお掃除。朝食(食パン一切れだけど)もそこそこにトミー・フラナガン、ドン・フリードマン、ビル・エヴァンス、ジュニア・マンスと、ジャズ・ピアノをガンガ…

朝は小雪

窓を開ければ箱根は雪模様。三島は初雪かな。「就任後初めて来日したクリントン米国務長官は17日午前、東京都内の外務省飯倉公館で中曽根外相と会談した。」 という「日米外相会談」の記事に違和感を覚える。日本は外務大臣、アメリカは国務長官。なんで外…

レコードプレーヤーの対策・続き

レコードプレーヤーのゴムマットを厚いものに交換。カートリッジシェルの上部にテフロンテープを二重に貼る。これで音質はさらに落ち着いた。音量を上げてジャズ・ベーシスト、チャーリー・ミンガス CHARLIE MINGUS の「メキシコの思い出」TIJUANA MOODS 」1…

レコードプレーヤー

僅かなお金を貯めてレコードプレーヤーをやっと購入。二十年前に買った製品の半分以下の値段。並べるとトヨタ・センチュリーとトヨタ・カローラほどの歴然たる差。付属品のカートリッジをそのまま使用すると、ありゃあ、スカスカの音だわ。カートリッジとカ…

湖底のまつり

ミステリ作家折原一が五日のダイアリーで故泡坂妻夫の最高作に「湖底のまつり」を挙げていたので、未読だったこれを創元推理文庫で読んだ。1978年刊行の幻影城版もサイン入りを当時購入しているけど、もったいない気がして。 一読驚嘆。三十年前に読んだらこ…

富士山?いらない

静岡県は東西に長い。地元三島駅から東京までと浜松までの走行時間は東京のほうが短いくらい。そんなアメリカ西部のような県西部になにやら空港ができるらしい。へえ〜。で、伊豆地元民はまるで無関心。静岡富士山空港と言うらしい。「富士山」はないだろ。…

毎日新聞に紹介記事

昨日閉館間際に味戸ケイコさんから電話。一時間あまり語らう。 毎日新聞朝刊、美術案内に味戸展の囲み記事。沼津支局の安味伸一記者執筆「郷愁誘う独特の雰囲気」。「絵画展はガラス越しが一般的だが、ガラスを通さずに直接鑑賞でき、筆遣いも感じ取れそうだ…

2月 9日(月) 休館日

女友だちに鈴木いづみの本を貸すと、お礼にフェラ・クティの「 Gentleman / Evrything Scatter 」のCD−ROMをいただく。これはビクターから出たフェラ・クティの 10枚シリーズの一枚で1994年発売。このシリーズで持っている二枚と重ならなくてラッキー。…

生まれ故郷

昨日話題の石原吉郎は静岡県田方郡土肥村(現伊豆市)に生まれた。伊豆市では全く知られていないようだ。俳句の中村苑子は伊豆市の北隣、大仁町(現伊豆の国市)に生まれた。彼女もまた地元では殆ど知られていない。もったいないというか、情けないというか…

いづみ・いずみ

昨夕ブックオフ長泉店で二冊、やっと買えた。霞流一「牙王城の殺劇」富士見ミステリー文庫2002年初版、伴野朗「傷ついた野獣」双葉文庫1998年初版、計210円。 女友だちから鈴木いづみの小説を所望されたので、その彼女の読んだ短篇が収録されている「女と女…

味戸展初日

「芸術新潮」2月号、岡山県津山市の棟方志功・柳井道弘記念館の広告コピー。「遠くへ去った棟方志功/今戻ってきた棟方志功/でも今のままでは忘れ去られるであろう」。そして説明文。「『世界のムナカタ』の名前を尋ねると50代以上の人には常識だが、40代…

きょうも展示替え

美術館へ来る途中の飲食店が改装中。新しく描かれた看板絵は新幹線とフーテンの寅さん。キャッチコピーが「男はつらつ」。苦笑いするしかない。そういえば一昨日夜十一時のテレビ東京のニュース番組、コメンテイターの発言。「経済の規模が雪だるま式に減少…

展示替え

味戸ケイコさんの額からガラス板を外す作業にかかりっきり。といって全部ではなく、黒い面の多い絵のガラス板を外す。外が映り込んで見にくくなるから。外すと……リアリティ〜訴求力がいや増す。違いに愕然〜感動。この表現の深さは何なんだ。惹きこまれてし…

文学祭〜輝く日の宮/泡坂妻夫

丸谷才一「輝く日の宮」講談社2003年初刊を読了。源氏物語から失われたといわれる一帖「輝く日の宮」の存否を巡る研究・論述とその人間模様を描いた小説といえばいいか。1958年生まれのヒロインが中学の時に書いた短篇から大学教師として研究をする四十代ま…

2月 2日(月) 休館日

昼食前にブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。「世界の名著 24 パスカル」中央公論社1966年初版函帯付、河合隼雄「影の現象学」講談社学術文庫1990年7刷、計210円。後者は単行本とこの文庫を持っていたけど、誰かに貸したきり。再読したくて購入。遠藤周…

節分/撤収

展示品を撤収、収納。湯沸かし器が壊れたので撤収、ゴミ行き、予備の器具を取り出す。お湯を入れ替え、お茶を飲む。予備がなかったら電子レンジでお湯を沸かす。それもダメだったらコンビニでホット茶を買う。つまらんことを考えてしまった。壊れるときは続…

旧暦七草/企画展最終日

晴れ。富士の白雪が眩しい。きょうは旧暦七草とか。昨晩、近所のスーパーへ。代わり映えのしない食料品の横に派手なチョコレート売り場。横目で見て定番売り場の期間限定廉価の新製品チョコを買う。流行らしいちょっと塩が入ったチョコを……食べ過ぎて朝まで…