2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三つのトイレ殺人事件

某ミステリブログで以下の文面に出合った。≪20世紀最後の10年の三大傑作は『ウロボロスの偽書』『夏と冬の奏鳴曲』『魍魎の匣』(刊行順)≫ 京極夏彦「魍魎の匣」は傑作だった。昨日買った二作よりも出来がいいと聞いている。前二作、竹本健治と麻耶雄嵩のは…

3月29日(月) 休館日

花見の予定が雪見になった。三月も末になって地元で雪見をするとは。おお、寒。 辻真先「ローカル線に紅い血が散る」徳間文庫1985年初版を読んだ。これは≪九州の阿蘇と北海道の十勝を駆けめぐって、都合六個の死体を背負いこむ破目におちいった「死体が私を…

桜か雪か

北の富士山は言うに及ばず、その南面の愛鷹山、東の箱根連山、そして南の低山帯北面も昨日の残り雪。それがまばらで、桜か雪か、よくわからない。まあ、寒いことには変りない。寒さをもろともせずにブックオフ長泉店へ。京極夏彦「鉄鼠の檻」講談社文庫2001…

劇的に変化

額のガラス板、アクリル板を、外せるものは外す。透明の板一枚なくなることで、絵から受ける印象は劇的に深まる。肉筆画も木版画も銅版画も、どれもが生々しい息遣いを露に見せる。絵に魅せられる。この違いは「ある・無い」を実際に体験しないと理解できな…

フラジャイル

今朝も雨。止んだので自転車で来る。寒い。近所の染井吉野は満開だけれど、花冷え〜。ブックオフ長泉店で二冊。松岡正剛「フラジャイル」筑摩書房1995年初版帯付500円、細川直子「ふだん着のイスタンブール案内」晶文社1991年初版105円、計605円。前者はフラ…

絵を出す

朝は雨。上がるのを待って自転車で来る。数日振りにブックオフ長泉店へ。本がけっこう入れ替わっている。島田荘司「魔神の遊戯」文藝春秋2002年初版、泡坂妻夫「奇術探偵曾我佳城全集 戯の巻」講談社文庫2003年初版、計210円。前者は贈呈用。後者は「秘の巻…

一休み

一日雨。午後、毎日新聞記者の次回企画展取材。それから徳島県からのグラウンドワーク三島の視察対応で、美術館閉館。

3月23日(火) 休館

グラウンドワーク三島事務局の女性二人に「今なら行ける!」と言われ、車で沼津市の小さな和食店「山正」へ案内。近くの専用駐車場との間の空き地に湧く湧き水を教える。お二人、へえ〜。きょうは少ない行列につくと、そこには某大新聞の沼津市局長。店から…

撤収

作品の撤収。木の椅子だけは展示室へ移動。今度は全方向から鑑賞できるので、その独特な美をいっそうよく感じられる。 辻真先「ブルートレイン北へ還る」徳間文庫1985年初版を読んだ。「死体が私を追いかける」の続編のようなもの。ドタバタ本格ミステリー。…

白砂勝敏展最終日

初来館の方が多い。これは嬉しい。みなさん、樹の椅子に座って、あれ、という表情を見せそしてにっこりされる。座り心地の良さに驚かれる。銅版画家の林由紀子さんは「ずっと座っていそう」と仰り、ポルトガルからやっと出版された現代の蔵書票2009年版を見…

天貞

未明の暴風雨は止んだけど、強風は止まない。それほど遠くはない、青く見える山がきょうは薄茶色。黄砂だ。でも寒くはないから、ま、いいか。昼には山が見えなくなった。よくはないな。午後三時、青い山。黄砂が止んだ。 辻真先「死体が私を追いかける」徳間…

小女子

昨日の10億円の記事が静岡新聞朝刊に載った。 ミステリ作家霞流一が19日のブログに書いている。≪はっきり言うけど、映画ジャーナリストの八割はクズである。≫ はっきり言うけど、美術ジャーナリストの八割はクズである。ああ、気持ちいい。となると、二割…

10億円がやってくる

全国公示地価が興味深い。昨夕の民放ニュースで取り上げていたけど、北隣の駿東郡長泉町が地価上昇。テレビではそれしか放送しなかったけど、美術館のある駿東郡清水町、自宅のある三島市そして北隣の裾野市の二市一町はほぼ下げ止まっている。すなわち、私…

計算は合っている

昨日の足し算を若い人たちに披露したら苦笑された。なんでかなあ。まあ、顰蹙を買わずにすんでよかった。某ブログで≪パリはそんなに遠くないです。いつでも行けます。≫とある。パリかあ。東京が遠いのに、パリはあまりにも遠し。先だって富士宮市で企画展を…

計算通り

白砂勝敏展、毎日いろいろな(文字通りいろいろな)老若男女が来館。白砂氏自身、こんなに人が来るとは、と予想が良いほうへ外れてゴキゲン。それに、楠の椅子が、私の予想どおり好評で、これまた白砂氏には嬉しい。ものごとは計算通りにはゆかないものだけ…

リサイクル店

昨日午後、誘われて友だちの車で沼津市のリサイクル店を廻る。二軒目の国道一号線そばのフルハウスには文庫本50円の棚。阿刀田高「新装版 ブラック・ジョーク大全」講談社文庫2007年初版、辻真先「死体が私を追いかける」徳間文庫1988年6刷、風間賢二・編…

休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で江戸川乱歩の文庫本を四冊。日下三蔵・編「江戸川乱歩全短編 1、2、3」ちくま文庫1998年初版、紀田順一郎・編「江戸川乱歩随筆選」ちくま文庫1994年初版、計420円。 午前九時、源兵衛川中流で市役所の人たちと待ち合わせ…

白砂勝敏展四日目

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。武正秀治(たけまさ・ひでじ)「デザインの煎じ薬・全十三包」美術出版社2003 年初版、吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」ちくま文庫2009年9刷、計210円。 日曜日だけあって賑やか。だけれども、まったりした雰囲気に満ち…

白砂勝敏展三日目

やったら強い向かい風。好評な白砂勝敏展へのやっかみの風か。それにしては暖かな春風だ。昨夕近所のカメラ店へ現像するフィルムを持っていくと、知人から近々開催する昭和レトロ物件の撮影会にいい場所を教えてくれと頼まれる。昨夜は手描きの地図を制作。…

白砂勝敏展二日目

二日目となると、ふっと気が抜ける。来客がうまく分散していて、ひとりひとりがじっくり品定めできる。 画家の上條陽子さんから、横須賀美術館で開催中の「ワンダーシニア30展」の図録を恵まれる。昭和の時代に制作された絵画と平成の近年に制作された絵画…

白砂勝敏展初日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。保阪正康「と日本人」ちくま文庫2006年初版、宮地佐一郎「龍馬の手紙」講談社学術文庫2003年初版、計210円。 久しぶりの晴天。富士山は深い純白。午前11時前にはや来館者。今回注目すべき作品は、石のアクセサリーで…

きょうも飾り付け

いつもそうだけど、展示替え〜飾り付けはほとほと疲れる。昨日みんなで壁面の展示をしてしまったので、ほっとしたら疲れがどっと出た。今朝は雨が止んだので自転車で来る。自転車は楽だ〜と喜んでいたら、またしても雨。なんてこっちゃ。それはさておき。今…

3月 8日(月) 休館日/味戸ケイコ展

東京へ行ってくる。スパンアートギャラリーで味戸ケイコさんに再会。安房直子「夢の果て」の挿絵原画を堪能。やはり原画の魅力は、印刷ではとうてい再現できない。味戸さんたちと昼食を一緒にして、それから洋協ギャラリーでの多摩美術大大学院生卒業制作展…

飾り付け

昨日は雨の合間で傘の必要がなかったけど、きょうはまた雨。雨雨雨、なんだかなあ。白砂さんの友だち二人も応援にきてくれ、私の友だちも加わって五人で飾り付けの作業に精を出す。午後五時過ぎ、ほぼ終了。いい展示になりました。やれやれ。 ネットの拾いも…

雨だけど歩いてくる

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。エドワード・W・サイード「オリエンタリズム(上・下)」平凡社ライブラリー1998年8刷、1996年4刷、計210円。サイードといえばモロッコ出身のベテラン歌手サミーラ・サイード Samira Said。モロッコといえばベル…

雨だけど閑ではない

昨日は午前中、沼津市の庄司美術館の大庭修二展初日へ自転車で行った。「グジャグジャになってしまいました」と言う新作が面白い。それまでの絵画は、画面構成の調和に心を配っているけど、新作では破調を恐れずに突貫、玉砕している。それまでの調和のかた…

閑だから本を読めた……わけでもない

昨日ふれた浅川マキのお別れの式が、昨晩のNHKニュースで放送された。一日間違った。昨夜NHKテレビだったか教育テレビだったか、何気なく観たら「中野不二男 宇宙人文学」という題の番組。宇宙人の文学って何だろう、SFか、とそのまま視聴すると、な…

新宿〜ルイード〜ピットイン

昨日床屋へ行ったら、主人が「娘が歌手デビューしました」。容姿に磨きをかけていると思ったら、そういうことか。「○ラ○ジ○」(○にカタカナが入る)という名前の三人組。娘さんはリードボーカルだという。アイドル系でなくアーチスト系。はい、そうですか。…

ひな祭り

昼になってやっと晴れてきたきょうはひな祭り。桃の節句というけど、今じゃ河津桜の節句だなあ。 ネットの拾いもの。≪4月4日は天下の奇祭と名高い、沼津市の大瀬岬のお祭り。女装をした漁師たちが、 大瀬神社にお参りして一年間の漁の安全を願うというもの…

3月 1日(月) 休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。神野藤昭夫(かんのとう・あきお)「知られざる王朝物語の発見」笠間書院 2008年初版帯付、堀田善衛「上海日記」集英社2008年初版帯付、広岡敬一「戦後性風俗大系」小学館文庫2007年初版、計 315円。広岡敬一の本はほ…