2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

企画展最終日

体調はほぼ回復したようだけど、この寒さ、バランスを崩しそうで落ちつかない。若いときは勢いで突っ走ったけど、そんな無鉄砲向こう見ずはどこへやら。体が動かん。天を仰げば抜けるような青。《 手のとどくかぎりの言葉散らす日の北の雪空澄む方もなし 》…

当然不安定

こう寒いと、いつ風邪をひいてもおかしくない。と、納得させて外出。寒いのは苦手を通り越して駄目。毎日十二時間は蒲団の中にいる。それでわかったこと。目覚まし時計は十ニ時間以上先には目覚ましをセットできない。これには困った。今朝は運良く午前九時…

まだ不安定

昨晩はグラウンドワーク三島の職員に昨日ふれた新しい視点を提示。受けた。やれやれ。も束の間、別の職員から相談を受ける。これまた降って湧いた難題だ。うんうん唸り、その場でなんとか解決の糸口を見出す。まさに切れそうな細い糸。今の私の体調のよう。…

まだまだ回復途上

一昨日昨日と夜の会合を休んだ。今晩は出るしかない。必要な資料はコピーしたけど(しりょうを変換して最初に出る文字が死霊。凹む)。江戸時代の三島宿の絵地図の解読図、昭和五年の三島町著名案内図そして現在のせせらぎ地図を対照して、水の路を重ねあわ…

まだ回復途上

風邪は回避できたようだけど、体力は回復せず。じっと回復を待つ。

1月24日(月) 休館日

過労でダウン。

回復途上

回復してきたので、バスで来る。少し遅れて開館。ふう。ふらふら。

源兵衛川で一仕事

朝、美術館の横の道路をお掃除していたら、自転車で通りかかった若い女性から「おはようございます」と声掛けられた。こちらも返事。きょうもいい日だ。 午後、閉館して、グラウンドワーク三島主催の源兵衛川中流域で生態系増進の作業に参加。外来植物や堆積…

オーウェルの評論

ジョージ・オーウェル『オーウェル評論集』岩波文庫1983年3刷を読んだ。よくこなれた訳文(小野寺健・訳)で、文章がすっと頭に入る。すっと頭に入るが、内容はとても深く、じっくりと考えさせる。印象的なくだりを少し。《わたしの出発点は、つねに一種の党…

三羽烏/聖☆おにいさん

綾辻行人ほか『カッパノベルス創刊50周年記念作品』光文社2009年初版を読んだ。売れっ子作家九人による書き下ろし短篇集。宮部みゆきの「博打眼」は「江戸怪談」なのでパス。それ以外の八篇どれもそれなりに面白く読めた。が、再読したくなるほどではなかっ…

地球詠/地表詠

夏石番矢『地球巡礼』立風書房1998年初版を読んだ。帯には《史上初の地球的規模の現代句集!》とある。「あとがき」には《過去五年間に書き続けてきた、いわゆる「海外詠」だけを集めた。》とある。《 我今見聞印度洋上王冠落日 アラベスク純白の無を呼んで…

日常瑣事

歌人の松平修文氏から氏が十代に作った俳句をまとめた句集『沼の絵』2010年を恵まれた。《昨年三月、長く勤めた美術館を退職し、時間の余裕が生まれたのを機に、》まとめた句集だという。気に入った句から少し。《 朝霧に街灯続く港まで 蝙蝠や空也が橋を渡…

極細点描

畑の土はひどく乾燥しているので、霜柱もほんのわずか。というより霜だけか。 一昨日のNHK教育テレビ『日曜美術館』、レオナルド・ダ・ヴィンチの特集でのスフマート技法の解説が印象的だった。『西洋美術史』美術出版社2004年4刷より。《「モナ・リザ」…

休館日

山田風太郎のミステリ「太陽黒点」(『戦艦陸奥』光文社文庫2001年収録)を読んだ。風太郎ミステリの最高傑作との呼び声高いこの作は、去年は角川文庫で出たけど、私はさほど、だ。好みもあるだろう。すなわち私の好みではない。また、文章が冗長ではないか…

最大の原因の一つ

K美術館のウェブサイトは、私が html から文字を一つ一つ打ち込んで作っている、文字通りの手作りサイト。十年近く前に作り始めた。慣れてしまうと、どこかに見落としが出てくる。手順の一つを落としているのに今朝気づく。 昨夜はNHKテレビ漬けだった。…

世間と変人

阿部謹也」『学問と「世間」』岩波新書2001年初版を読んだ。《政治、経済、法制、教育その他の社会的基盤が西欧化され、近代化されているにもかかわらず、それらを運用する人間は旧来の「世間」の枠にとらわれているという構図である。》16頁《わが国におい…

川に霧

朝、近くの農業用水路の桜川に川霧がたっていた。川霧を見るのは何十年ぶりだろう。その後、源兵衛川の工事の事前打ち合わせを川に入って一時間ほど。それから美術館へ。 昨日ふれた山田風太郎「天誅」はこんな内容。日下三蔵の紹介。《ところが、この犯人、…

奇想コレクション

『山田風太郎奇想コレクション 厨子家の悪霊(あくれい)』ハルキ文庫1997年初版を再読。面白かったという記憶だけで内容はすっかり忘れていた。日下三蔵の解題より。《本篇は本格ミステリの限界に挑戦した、極めて実験的な野心作といえるだろう。》「厨子家…

380,00、奇想ミステリ

山田風太郎『奇想ミステリ集』講談社大衆文学館1997年初版を読んだ。《現在インプリントで読むことのできない十三篇をまとめた作品集。》どれも一曲ある曲者揃いだけれど、最初と最後の短編、風太郎ならではの超絶技巧が冴えわたる「新かぐや姫」と「司祭館…

小川リリ

2011年1月11日という日付を見ると「││││││││││」を思う。│が十本。小川リリのサイン。 昨日のブックオフでの購入本。多田富雄『生命の意味論』新潮社1997年初版帯付、堀江敏幸『熊の敷石』講談社2001年初版帯付(二冊とも贈呈用)、太田忠司『幻竜苑事件』創…

休館日/妖怪・妖術

昨日ふれた『KAWADE夢ムック 追悼特集 山田風太郎』河出書房新社で、山田風太郎は馳星周のインタビューに答えている。《馳 いまの一番の楽しみといえば何ですか。》《山田 何もしないことだね。》 水木しげるの趣味、なまけることに通じるなあ。山田風…

「奇想」とは何か

山田風太郎『奇想小説集』講談社大衆文学館1995年初版を読んだ。奇想という言葉がまことに相応しい初期の短編集だ。奇想とは奇妙な想像、奇怪な想像の略ともいえる。題名からして奇妙奇天烈。「陰茎人」「蝋人」「自動射精機」などなど。「陰茎人」は鼻と男…

「嫁」とは何か

今朝は霜柱だらけ。美術館の松飾りを外す。時既におせち料理、か。 妻や嫁の話題になるとネットではやけに盛り上がる。《ってか、うちの嫁は八重歯なんだが、 年々伸びている気がする。》《でも他人の奥さんは悪魔じゃない。》《それが悪魔の誘惑だ。》《俺…

「夢違」とは何か

味戸ケイコさんから東京新聞の夕刊昨年十二月分を恵まれる。連載小説の恩田陸「夢違(ゆめちがひ)」を切り抜く。味戸さんの挿絵は好調を維持している。四月末、連載が終了したら、初夏に三百点近い原画展を考えている。 添えられた味戸さんの葉書には、今秋…

「世間」とは何か

阿部謹也『「世間」とは何か』講談社現代新書1996年5刷を読んだ。世間は個人と社会の間にある。この視点を取り入れた時点で、本はもう成功したも同然。《世間は実態であり、今でも世間のために死に追いやられる人もいる。》14頁《日本人は自分の名誉より世間…

いい話

山陰の豪雪で千台の車が立ち往生した災難で、コンビニチェーン・ポプラの配送車のいい話がネットで話題に。《そのドライバーは自らも配達に行く足を阻まれたにも関わらず、積荷を降ろし、空腹で苦しむ他の車の人々におにぎりを差し入れたというのだ。》 ツイ…

新春絵画展初日

今年最初の来館者は裾野市から。とても喜んで帰られた。よかった。 昨日買った別冊宝島963『決定版!! このマンガがすごい!』宝島社2004年には「厳選1328作品」が紹介されている。知らないマンガが九割以上。「著名人のオススメの一冊はコレ!」では、映画…

「神奈川沖 浪裏」

昨夜のNHKテレビ「北斎・幻の海」はじつに興味深かった。番組表の宣伝文句は「パリで発見! 千絵の海 伝説の傑作・完全復刻に密着 天才浮世絵師の謎を追う」。木版画の復刻よりも、後半部、北斎の名作「神奈川沖 浪裏」について、北斎がそっくり真似した…

ニ日

元日のブックオフ長泉店は空振りだったけど、きょうの三島徳倉店はとりあえず買える本があった。川上未映子『乳と卵(ちちとらん)』文藝春秋2008年初版帯付、夏石番矢『地球巡礼』立風書房1998年初版帯付、西岡文彦『モナ・リザの罠』講談社現代新書2006年…

元日

昨夜は近所の除夜の鐘を聞きながら就寝。ウッソーッな夢をみた。宝くじ一等のような畏れ多い大吉な夢。今年はいいことありそう。美術館へ来て年賀状を見る。出さなかった人へ投函。作家名を付けて、これで展示の準備は終了。一巡り。よしよし。