2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『版画芸術』

季刊『版画芸術』181号阿部出版を恵贈される。「特集 小原古邨 魅惑の花鳥版画」。知らない絵がわんさか。一気に人気を呼ぶ予感。 森下雨村『冒険小説 宝島探険』盛林堂ミステリアス文庫2018年初版が届く。 旅行会社クラブツーリズムの内定者七十人ほどの現…

芸術深重

芸術新潮から連想が飛躍して、芸術慎重、芸術伸長といった言葉へつながるが、今気に入っているのは芸術深重。深重=内容が深く大切なことが含まれていること。 そんなことが眠りの合間合間に浮かんだ。連想のもとは、『芸術新潮』九月号66頁に紹介されている…

『芸術新潮』九月号つづき

昨日紹介した「新 三十六歌仙 近代〜現代の十人」の歌。昨日の紹介順。姓のみ。名は昨日の日録に。 くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる 正岡 やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 与謝野 幾山河(やまかは)越えさ…

『芸術新潮』九月号

昨日買った『芸術新潮』九月号新潮社、特集「いまこそ読みたい 新・三十六歌仙 やまとうた2000年古今オールスターズ決定戦!」を読んだ。 「近代〜現代の十人」は、正岡子規、与謝野晶子、若山牧水、北原白秋、石川啄木、斎藤茂吉、釋迢空、葛原妙子、斎藤史…

残暑はまだか?

午前1時27.9℃。午前8時29.1℃。設定温度28℃で冷房しているけど、十分涼しい。 ひどく暑くなる前に、と早々に食料の買いものへ。それでも暑い。午前10時32.1℃。 本町タワー(マンション)前の街路樹の葉の縁が茶色に変色しているので、作業していた人に聞く…

『近代の〈物神事実〉崇拝について』第一部

ブリュノ・ラトゥール『近代の〈物神事実〉崇拝について──ならびに「聖像衝突」』以文社2017年初版、「第一部 魔力を持つ対象、事実としての対象」を読了。 が、読み終えただけで、理解した、とはとても言えない。「物神事実」という造語に躓いたままに読み…

『近代の〈物神事実〉崇拝について』少しだけ

ブリュノ・ラトゥール『近代の〈物神事実〉崇拝について──ならびに「聖像衝突」』以文社2017年初版を少しだけ読む。理解力不足を痛感。何よりも「物神事実」 という用語に翻弄される。「訳者解題」を読む。 《 ラトゥールはこの「物神」の部分を、「物神的事…

『近代の〈物神事実〉崇拝について』

ブリュノ・ラトゥール『近代の〈物神事実〉崇拝について──ならびに「聖像衝突」』以文社2017年初版を少し読む。 風雲急を呼ぶような空模様。降りそうで降らない昼前。用事を済ませた足で買いものも済ませる。こういう時に限って急用でもないのに外出したくな…

土砂降り、晴れ間、土砂降り

ブリュノ・ラトゥール『近代の〈物神事実〉崇拝について──ならびに「聖像衝突」』以文社2017年初版をほんの少し読む。衝撃の予感。 きょうも暑。午前八時で30.0℃。小雨が降り始めた昼前、近所のスーパーへ。数分歩いただけで汗びっしょり。蒸し蒸し。 午後、…

まだまだ真夏

数日前、集会の後遭遇した知人女性と立ち話。彼女が某女性作家に制作を依頼した銅版画がやっと出来てきたけど、不満足な出来と。知る限り病後の作品は良くない。 私は誰であれ制作を依頼しない。目の前の作品だけを判断する。味戸ケイコさんの絵でさえ、実物…

まだ真夏

朝、源兵衛川上流部の、見落としていたヒメツルソバを抜く。夜雨が降ったせいか根まで抜ける。水量はさらに増している。 シャワーを浴びてグラウンドワーク三島事務所へ。三島駅南口再開発問題についてテレビ取材に立ち会う。私は出ない。夕方放送されたよう…

東京も、涼しい

昨日の説明会の映像。 《 市長が説明 大声飛び交う JR三島駅南口の再開発事業/SBSNEWS 》 YOU TUBE https://www.youtube.com/watch?v=EjHqTdcjnAA 昼前、所要で知人と東京へ。暑くなくてよかった。午後七時過ぎ帰宅。それから夕食。ふう。 ネット、い…

携帯交替。○○も交代せんかな

富士山が全貌を現す。青富士に秋の気配。 昼、携帯電話を買い替える。変わらずガラケー。eメールなど不要な機能は削除。C(SMS)メールのみ存続。 午後、千葉の従姉妹が来訪。YOU TUBE で見て三島市長の醜態に驚く。 https://www.youtube.com/watch?v=6o…

『午前零時の男』

祭りが終えて一気に涼しい朝。午前六時20.0℃。富士山も久しぶりに頂上を現す。日が上るにつれて夏がやってくる。 午前十時、源兵衛川最上流部のヒメツルソバを抜く。茎は短いが、根は長い。ずるずると五十センチも。大方の根が抜ける。やれやれ。三十分ほど…

『ソウル・ハンターズ』六

レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』亜紀書房2018年初版、最終章「第9章 アニミズムを真剣に受け取る」を読んだ。 《 アニミズムをめぐる今日の理論には限界がある。(中略)ある意味では、そうした限界について幅広く考察してみたのが本書である…

『ソウル・ハンターズ』五

レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』亜紀書房2018年初版、「第8章 学ぶことと夢見ること」を読んだ。 《 ユカギールの視点では、個人の経験に意味を与えるものは言語ではなく、事物との直接知覚的な関わりの活動であり、それは言語そのものからは…

『ソウル・ハンターズ』四

レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』亜紀書房2018年初版、「第6章 シャーマニズム」を読んだ。 《 ユカギール人は、特定の技能と力能を持った人物としてのシャーマンについては確かに話すのだけれども、シャーマンの公式な身分を認めていまい。ま…

『ソウル・ハンターズ』三

レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』亜紀書房2018年初版、「第5章 人格としての動物」を読んだ。 《 デュルケームであれば考えたであろう社会組織の規則正しさが、知覚に対するすべてを包含するアニミストの宇宙論的なスキーマを一概に提起すると…

『ソウル・ハンターズ』ニ

レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』亜紀書房2018年初版、「第3章 身体─霊魂の弁証法 人間の再生信仰」を読んだ。 《 自己と他の間にある様々な境界、例えば、生者と死者、あるいは人間と動物の間にある境界が通過可能で、たやすく横断されるユカ…

『ソウル・ハンターズ』一

レーン・ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』亜紀書房2018年初版を少し読んだ。 《 本書は、コリマ川上流域ユカギールのもとでおこなった通算十八カ月のフィールド調査の成果である。コリマ川上流域ユカギールとは、ロシア連邦サハ共和国 (ヤクーチア)を…

『詩歌の待ち伏せ2』

その一文を確かめたくて、昨日買った北村薫『詩歌の待ち伏せ2』文春文庫2006年初版の最後の章「ニ十章」を開く。 二十、「衆視のなか」中城ふみ子 「書簡」中井英夫・中城ふみ子 《 今度の『中井英夫全集[10]』が、今までの版にない格別の輝きを発してい…

『道元の言語宇宙』八

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、第三部「I 中世法語の文学性 ──道元と一遍」を読んだ。 《 美的なものを否定しながら、その思想を表現するのに、用語の上、文体の上で、特別の苦心をしているのは疑いようのないことで、『眼蔵』の文章はけして…

『道元の言語宇宙』七

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「VIII 正法眼蔵都機(つき)講読」を読んだ。 《 この「相嗣」というのは弟子が師匠を継ぐ、継ぐことで弟子は師匠になり、師匠は弟子と合体する。それが相嗣です。そういう具合にして師資相承して 行くんです…

『道元の言語宇宙』六

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「VIII 正法眼蔵都機(つき)講読」を少し読んだ。玉城康四郎・本の原文。 《 月のときはかならず夜にあらず、夜かならずしも暗(あん)にあらず。ひとへに人間の小量にかかはることなかれ。 》 『正法眼蔵3』…

『道元の言語宇宙』五

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「VI 『正法眼蔵』の哲学 」を読んだ。 《 否定と対立乃至矛盾は別のことだという考えがここに示されている。 》 250頁 《 ここに現れて来る不生不滅の世界は、否定によって新生面をえた肯定と言えるもので、矛…

『道元の言語宇宙』四

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「V 道元における分裂 」を読む。多岐にわたって深い考察がなされ、追いつくのがやっと。いや、 置いてけぼりの感がある。が、それにしてもじつに面白い。知的興奮。『正法眼蔵』の原文を手に読むとさらに面白…

『道元の言語宇宙』三

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「III 『正法眼蔵』の思惟の構造」を読む。 《 ──われわれはこういう風に、道元の言語表現が実際にどうなっているかを確かめながら、そしてそれを根拠として道元の思想の内奥に、ということはその構造に という…

『道元の言語宇宙』ニ

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「II 正法眼蔵透脱以後」を読む。じつに手の込んだ文章。 《 そう考えると、何が何の主体、何が何の客体ということをかわらぬ固定的な関係と考えてはならぬ、絶対主義、絶対客体というようなことはなく、あると…

『道元の言語宇宙』

寺田透『道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版を少し読む。道元に劣らず縦横に展開する絢爛たる文章。手強いけれど、蒙を啓く論述に惹かれる。 《 道元は仏現成というたった一つの、しかし全体であるところの、身心の差別、自他の境域、時処の境涯、というよ…

『鈴木大拙』三

竹村牧男『日本人のこころの言葉 鈴木大拙』創元社2018年初版を読了。今世紀の哲学が大拙の思想に出合う…予感。 《 しかし大拙は、「即非(そくひ)」の即に肯定、非に否定を見て、肯定と否定とがただちに一つである事態を説くものと理解し、私たちの分別(…