2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

休館日

昨夜自転車でブックオフ三島徳倉店へ行った。古本の棚を見ないと落ち着かない……ってビョーキ? 「日本古典文学大系」岩波書店がずらっと並んでいたので、「64 為永春水『春色梅児誉美』」1964年 3刷スリップ付を抜く。他に銀林みのる「鉄塔武蔵野線」新潮…

知識・経験・直観

谷沢永一「百言百話」中公新書から。脇本楽之軒(らくしけん)「日本美術随想」の一節。 「鑑賞の立場からいえば、芸術は全く個人的な我れというものを標準として、その芸術的価値を問うわけで、全然他人の容喙をゆるさない。芸術が自己以上を語り得ない如く…

スクーター

昨日、三島市職員との川掃除についての話し合いは和やかに終了。帰りがけにグラウンドワーク三島事務局へ寄り、事務の男女に静岡新聞朝刊、 駿府博物館の五段抜き広告「安野光雅展」を見せた。実家が静岡市のニ人は駿府博物館を知らない。うーん。 その後床…

三島梅花藻

連休前だからか、マンションの広告が目につく。文句がふるってる。マークス・ザ・タワー沼津「誰も見たことのない高みへ、ただひとつの場所へ。」、メゾン・グランツ三島幸原「天空まで続く部屋。風景までが溶け込む空間。」、エム・グラヴィス ステージ三島…

眩しい青空

昨夕と今朝、近所の貸ギャラリーの展示のお手伝いをして遅くなったので自転車で来る。新鮮な青空。午前十時の青空ってこんなに眩しいのか。 上天気に乗せられたのか、本屋で出たばかりの森山大道「遠野物語」光文社文庫帯付を購入。539円也。スーパーの買い…

「化石」

毎日新聞昨夕刊によると、あのフェルメールの名作「牛乳を注ぐ女」が、9月26日から国立新美術館で展示される。これが見られると、私のぜひ見たいフェルメール絵画は「デルフトの風景」だけになる。日本でこれほどにフェルメールの絵を観られるとは。大阪…

三軒目にはいいこと

昨日は気持ちの座りがよろしくないので、再び自転車を出してブックオフ函南店へ行く。正解。中野美代子「西遊記の秘密」福武書店1984年、林屋辰三郎「日本史論聚」岩波書店1988年函帯付から「一 日本文化史」「八 芸術の周辺」、安田登「白のフォークロア」…

休館日

午後、ブックオフ三島徳倉店と長泉店を回る。空振り。ま、こんなこともあるさ。コーヒー豆を買う。 しかし、休日の楽しみが新古書店回りとは……なんか情けねえ〜気がしないでもない。井上靖「化石」を読み継ぐ。

「Kの昇天」

梶井基次郎「Kの昇天」は短い。こんなに短かったか。「Kの昇天」から「ゼロの焦点」松本清張へつながるけど、昇天から死の焦点へ関心が移った。数日前、パソコン教室で教えてくれた三十歳そこそこの人が心筋梗塞で亡くなった。妊娠三箇月になる新妻を遺し…

「Kの悲劇」

久しぶりの青空。若葉がまぶしい。 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。日野啓三「Living Zero」集英社1987年初版帯付、「人物 中国の歴史 別巻 故事と名言でつづる中国史」集英社1982年初版函帯付、計210円。 杠葉啓(ゆずりは・けい)「Kの悲劇」扶…

「Kの日々」

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。芦辺拓「探偵宣言 森江春策の事件簿」講談社ノベルス1998年初版、アルトゥラ・シュニツラー「輪舞」現代思潮社1997年初版、計210円。 大沢在昌「Kの日々」双葉社2006年を一気読み。やくざの組長が誘拐され8000万円と…

年賀状より大事

この数年年賀状は百通あまり出している。これは儀礼的なものだ。まだ生きてるよ、なんとかやってるよ、というお知らせみたいなものだ。それとは別に、ふっと思い立って出す私信がある。味戸ケイコさんにはこの三十年毎月送っているが、これは定期便。この前…

版木は同じでも

昨日買った原田康子「蝋涙」講談社1999年には清宮質文の多色摺木版画の画題が記されていない。手元の図録では表紙が「キリコ」1959年、扉が「コップの中の蝶」1962年。キリコは切子ガラスのこと。本と図録では色摺りが微妙に違う。創作版画家によく見られる…

4月16日(月) 休館日

雨の一日。朝から連呼がうるさい。昼食後三島市会議員選挙期日前投票に行く。 近所の古本屋で三冊。H・R・F・キーティング「マハーラージャ殺し」(真鍋博装幀)早川書房1982年初版 400円、星新一「おのぞみの結末」(真鍋博装幀)新潮文庫1976年初版80円…

清水町もうるさい

三島市に続いて清水町もきょうから町議会議員選挙。賑やかなことで。 谷沢永一「百言百語 明日への知恵」中公文庫1985年初刊を読んでいる。副題どおり今とこれからを生きる日常の知恵が詰まっている。人間心理への深い洞察に、もやもやしていた日常の靄がふ…

4月14日(土) 春の強風、雨が降らないからまし

きょうは強風。晴天だから、ま、いいか。これで雨だったらお手上げだ。 カート・ヴォネガットJr.「スローターハウス5」ハヤカワ文庫読了。「お手上げ」小説だ。考え抜かれた設定と構成だ。 「いずれにせよ戦争とは、人びとから人間としての性格を奪うことな…

満足

午前九時過ぎ、沼津インターそばのホテルに泊まった中国の教授御一行十六名が来館。日本側の世話人の方と中国人のガイド二人も一緒。味戸ケイコさんの絵、企画展の木版画そして北一明氏の陶芸と書に皆さん深い関心をもってじっくり鑑賞。穏やかな声でなにや…

春の雨?

昨日、閉館直後に味戸ケイコさんから電話。お元気そうでなにより。去年出た絵本が3刷に。佐々木丸美本も増刷しているし、風が吹いてきた。 知り合いの女性がブラジルのサンバのCDを借りていった。明るくて切なくてそこに惹かれたと。 朝から大雨。バスで…

ガイドブックではありません

とにかく散らない。美術館へ来る道道、往生際の悪いとぼけた桜が何本も。 昨日話題にした鷲田小彌太の「ブックガイド」はマルクス主義を毛嫌いしている。丸山真男、大塚久雄、川島武宜、内田義彦について。 「上記の四人は、誰一人マルクス主義者を任じては…

定番のブックガイド

コミュニティー情報誌「南大分マイタウン」253号掲載の御沓幸正編集長の短歌。 飲め飲めと下戸の強いたる日本酒はもらい物にて度も抜けており ブックオフ長泉店で鷲田小彌太「『本の定番』ブックガイド」東洋経済新報社2004年初版、佐藤卓己「言論統制」中公…

紙・和紙

お昼前に切り絵をやっている知人の車に同乗して特種製紙Pamのカレンダー展へ行く。片隅に100枚ほどの葉書大の色見本紙。知人は総てを抜く。切り絵の色の組み合わせに使えるから。いいものをもらったと喜んでいる。案内してよかった。続いて近くのギャラリ…

休館日

昨夜ブックオフ三島徳倉展へ自転車で行く。「森鴎外の『智恵袋』」講談社学術文庫2001年28刷、トレヴェニアン「ワイオミングの惨劇」新潮文庫2005年3刷、E・バダンデール「母性という神話」ちくま学芸文庫2002年2刷、アンリ・ド・レニエ「水都幻談」平凡社…

握って見てるだけ

昨夜、深沢幸雄氏から恵まれた盃を手にして……これは鑑賞用だと気づき、酒を入れるのを止めた。飲み遺しの赤ワインをグラスに入れてその灯りを通して鮮やかな赤と盃を見較べる。右手にワイングラス。左手に盃。盃の口縁はワイングラスとほぼ同じ大きさ。カッ…

昨夜は赤ワイン今夜は吟醸酒

昨夜、ブックオフ三島徳倉店へ自転車でひとっ走り。幸田文「きもの」新潮社1993年初版、筒井康隆「壊れかた指南」文藝春秋2006年初版帯付、松浦理英子「ナチュラル・ウーマン」河出書房新社1994年初版、マルグリット・ユルスナール「三島あるいは空虚のヴィ…

未知・無視・誤解

昨日読了した木田元「反哲学史」『終章 十九世紀から二十世紀へ』から。 「ご注意いただきたいことの一つは、いまも申しましたように、後期シェリングや初期マルクス、それにニーチェの思想はけっして十九世紀を代表する思想ではない、ということです。」 「…

富士山は化粧直し

昨日降った雪で富士山は白さが増したけど、例年ほどの残雪はない。 八月の一か月、近郊の画家写真家彫刻家たちを集めたフェスティヴァル的な催しを考えている。その候補の女性が来館。見本の写真を観る。フラットな視線が可能性を感じさせる。参加決定。 ブ…

写真・自由

昨日のセンバツ高校野球、常葉菊川の優勝について静岡新聞朝刊の囲み記事「大自在」。 「正直言って、ここまでやってくれると思っていた人は少なかっただろう。」 同感。私も予想外。 毎日新聞昨夕刊、囲み記事「ダブルクリック」は文化人類学者・渡辺靖の「…

花冷え

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店に寄って二冊。岬兄悟・大原まり子・編「SFバカ本 人類復活篇」メディア・ファクトリー2001年初版、吾妻ひでお「オリンポスのコロン 1」ハヤカワコミック文庫2005年初版、計210 円。「バカ本」にはつい手が伸びる。後者…

休館日

昼食後、県会議員選挙の期日前投票に行く。その足で三嶋大社の桜を観る。満開。……これで晴れていればなあ。桜に晴れなしとはよく言ったものだ。帰宅して一服した後、自転車でブックオフ函南店へ。何か買いたい……で、舟崎克彦「ピカソ君の探偵ノート」パロル…

櫻に翡翠(カワセミ)

昨晩、三嶋大社へ夜桜見物に行く途中、法科大学院の教授をしている知人の弁護士に遭った。奥さんと桜見の帰り。誘われてそのまま飲み屋へ。奥さんが「人生劇場」、夫が「上海帰りのリル」。おいおい歳はいくつだ。私と同じだ……。婦唱夫随で「昭和枯れすすき…